月亭可朝 ストーカー事件を振り返る(下)交際していた女性の命を救った

 “最後の破天荒芸人”とも称される落語家の月亭可朝(79)は2008年、大阪府警にストーカー規制法違反で逮捕された。可朝はこれまでこの件について多くを語ってこなかったが、女性との関係について詳細に話した。また、敬愛してやまない師匠・故桂米朝氏の息子の米團治(59)の子守代わりだったことも振り返り、将来を案じた。【上】【下】で。以下は【下】。

 -08年の女性とはどのような付き合いで。

 相手の女性には婿はんがおって、わしとは不倫やったんや。ほんならかわいそうに、婿はんがええ女作りよったんや。婿はんは誰でも知ってる有名な大企業に務めていて、年収が1000万円以上あるて言うてた。それで婿はんは新しい女と2人で生活を始めたんや。ほんならその女が「死ぬ」って言いだしてな。

 -可朝師匠が交際していた女性には夫がいて、その夫が他の女性と生活を始めたから、その女性は「死ぬ」と言い出した。

 うん。女と電話でしゃべりながら、わしは「死ぬのも一つの方法やな」って言うて「今からそこに行くわ」って、なだめたんや。女が借りてたマンションが新大阪にあって向かったんや。マンションから飛び降りたらあかんから。女が「マンションの上から下見てるねん」って言うねん。わしは「飛ぶのも一つの方法やな。そやけど、ほかにも方法があるかも分からんから今から行くわ」言うて話をぼやかしながら行った。マンションに着いたらうまいこと話をもっていってなだめて、飛び降りずに済んだんや。

 -可朝師匠が命を救った。

 おお、そうや。すべてを知っている人に記者会見で話せと言われた。「どっちにころんでも可朝はんのほうが正しい。共感してくれる人はおる」と言うてくれたんやけど…。

 -言わなかった。

 そうやな。50やけどええ女やったんや。わしが裸になって任しとったら全部やってくれる。ものすごいええ女やった。小柄で。でもな、飽きてきたんや。10年もつきおうてん。10年やで。別れ話したら逆上しよってな。適当な話をしたら勘ぐるし。手に負えんちゅうか。向こう、賢いからな。えらいこっちゃなと思とったんや。そしたらなんかでケンカになって女が警察に飛び込みよった。警察を利用しよった。わしが復縁を迫ってるとか言って。

 -そんなことが。

 大阪府警の淀川署が家に来てわしを逮捕した。警察は家の中をがりがり探しよるねん。なんでもやりたい放題や。15回電話かけたらストーカーやねんて。おれ、怒って20回ほど電話しとんねん。それで逮捕や。

 -著書「真面目ちゃうちゃう可朝の話」(鹿砦社)でも人妻と時々関係を持ったことを書いています。人妻の自宅で逢瀬(おうせ)を楽しんでいる時に相手の夫が帰ってきて、あわてて逃げる時に大きな傷を負ったと。

 2階から雨どいを伝い降りて腹を切ったんや。縦にね。血だらけや。靴を持って逃げる時間もなかったからはだしや。そのままタクシーをつかまえてまず靴屋に行った。

 -著書には浮気も道楽も「女房あってこそ」だと。

 そうそう。やっぱりね、ヨメはんはいいのもらわなあかん。

 -奥さまとの出会いは。

 歯医者や。先生が女の先生やってやな…。

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