【上田まりえ 22】緊張がなくなったらこの仕事を辞めるとき

 「えっ、もう3月になったの!?」と、このコラムを書きながら驚いています。先日散歩をしていたら、近所の家の庭先に白い梅の花が咲いていました。「伊集院光とらじおと」のオンエアのため家を出ると、朝6時過ぎにまだ真っ暗だった空が、少しだけ明るくなり始めるように。「5時に夢中!」のオンエアが終わって夕方6時過ぎに局を出ると、真っ暗だった空にまだ少しだけ明るさが残っているようになりました。

 レギュラー番組を担当してからまもなく丸1年。ラジオは週に1日、2時間半の生放送。テレビは週に4日、1時間の生放送。1週間5本の生放送と毎週向き合う生活というのは、局アナ時代を含めて初めてのことなのですが、いくら回を重ねてもなかなか慣れないものです。たとえ30秒でも、1分でも、10分でも、30分でも、1時間でも…何時間でも、生放送の緊張感と終わった瞬間の疲労感は同じ。スタジオで自分の椅子に座り、「本番30秒前です!」というスタッフさんからの掛け声に、いつも自然と胸がドキドキしてきます。

 10秒前、“今日も楽しいオンエアになりますように…”とそっと目を閉じ、ふっと息を吐くのが私のルーティーン。生放送だけではなく、収録、ロケ、イベントなど、どの仕事でも緊張している自分を感じると、“あぁ、よかった。私、緊張している!”とほっとするんです。

 緊張しなくなったら、きっとそれはこの仕事を辞めるときだと思います。緊張したら緊張した分だけ、心も体もクタクタになるけれど、それがうれしいし、この仕事をしていてよかったと心から幸せを感じる瞬間です。

 そんな瞬間が、この4月から増えることになりました!NHK BS1「ワールドスポーツMLB」にて、土日のMCを担当いたします。メジャーリーグ情報をお届けする番組で、私にとってスポーツ番組のMCは人生初の経験。

 そして、現在の担当番組とあわせて、週7本の生放送生活が始まります。「野球と結婚して、野球まりえになりたい!」という夢をかなえるための第一歩。ヘロヘロになっている自分の姿を容易に想像できますが、愛する野球のためならなんのその!初登板は、4月8日。私の開幕戦を見守っていただけたらうれしいです。

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