27年前の伝説のラッパー殺害事件の容疑者 自著での犯行告白は全て「ウソ」釈放要求

 27年前に殺害された伝説のラッパー・2パックさんの事件で逮捕されたギャングの元リーダー、キーフィー・Dの釈放を担当弁護士が要求している。1996年9月7日、ラスベガスで4発の銃弾を受けその6日後に25歳の若さで死亡した2パックについて、キーフィーこと本名ドゥエイン・デイヴィス(60)は自著の中で語った内容はエンターテインメント目的だったと主張している。

 今年9月に武器による殺人でネバダ州の大陪審により起訴されたキーフィーは、11月には同事件に対して無罪を主張。今回弁護士が本人は地域社会にとって脅威ではなく、電子監視のもと保釈するよう求めた。

 ラスベガスの8ニュース・ナウが入手した裁判書類の中で弁護士は、キーフィーは同事件と繋がる独自の証拠を提出しておらず、自著の内容はうわさの域を出ていないため、犯人とする証拠にはなり得ないと主張。「あの本とインタビュー動画は、自分は免責されると信じていたドゥエインが金銭的な利益のために作ったものです」「インタビューの内容の真実性については全く検証されていませんでした。あの本やインタビューはエンターテイメント目的のために作られ、(同事件を担当した刑事の)グレッグ・カディングらが既に利益を得ていた中での金銭目当てのものでした」更に弁護士は、キーフィーが刑務所生活で健康に支障をきたしていると続けている。

 2011年に元ロサンゼルス市警のグレッグ・カディング刑事が、自身の本を出版。ショーン・‘ディディ’・コムズが2パックとシュグ・ナイトの殺害を100万ドル(約1億4000万円)でキーフィーに依頼したと主張していた。

 一方キーフィーは複数のインタビュー及び自伝本『コンプトン・ストリート・レジェンド』の中で、同事件で自分は車を運転し、甥のオーランド・アンダーソンに武器を手渡し、オーランドが2パックを銃撃したと告白。2パックも銃を持ち出そうとしていたものの、オーランドが先に引き金を引いたとしていた。

 キーフィーの審問は来年始めに行われ、裁判は6月3日に予定されている。

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