有名バンドのベーシストが56歳で死去 スタイリストの妻がインスタで発表 

 ロックバンド「パルプ」のベーシストとして知られたスティーヴ・マッキーさんが死去した。56歳だった。2日に帰らぬ人となったことを、妻でスタイリストのケイティ・グランドがインスタグラムで伝えた。

 「入院から3か月、全ての力と決心と共に闘った後、私の最高で素晴らしい夫スティーヴ・マッキーにお別れを言わなくてはいけなくなったことにショックと絶望的な気持ちです」「今日スティーヴが亡くなりました。残された私や息子のマーリー、両親のキャスとポール、姉妹のミシェル、大勢の友人達が心を痛めています」「スティーヴは私が知る中で最も才能溢れた人でした。抜きんでたミュージシャンでプロデューサー、写真家で映像作家でした。色々な創造分野を又にかけつつそれらを究め、その中で交わった多くの人々に慕われていました」

 「スティーヴのために休むことなく働いてくれたNHS(国民保健サービス)の皆さんに心から感謝しています。彼の不在は惜しまれることでしょう」「家族のプライバシーへの配慮をどうかよろしくお願いします」

 一方パルプはツイッターにスティーヴさんがカメラに背を向け歩く写真と共にこうメッセージを寄せている。

 「私たちの最愛の友人でベース奏者のスティーヴ・マッキーが今日の朝亡くなりました。彼の家族、彼が愛した人々にお悔やみを申し上げます」「この写真はパルプが2012年に南米でツアーをした時のものです」「1日オフを貰い、スティーヴがアンデスに山登りしようと私たちを誘い、実現しました」「スティーヴは実行力のある人でした。人生において、バンドの中で。彼は自分の冒険の次のステージに向かって、あの山々に戻ったのだと私たちは思いたいです」「安全な旅を、スティーヴ。またいつか再会できることを願っています。全ての愛を込めて」

 スティーヴさんは、同バンドに1989年に加入し3rdアルバム『セパレーションズ』から参加、そこから全作品に参加するも昨年10月には、今年夏に予定されている再結成ツアーに参加しないことをインスタグラムに発表していた。

 「パルプは私の創造的人生の中で特別に重要な位置を占めている。共に創作した作品には高い誇りを持っている。ちょうど2年ほど前、(フロントマンの)ジャーヴィス(コッカー)と私でユニバーサル・レコードのパルプの全カタログをアビー・ロード・スタジオでリマスターした。私たちの曲を一緒に聴き直して、レコーディングする作業は本当に楽しかった」「今日イギリスでの復活コンサートが盛大に発表された。しかし私は今やっている仕事を続けることにした。音楽、映画製作、写真のプロジェクトといったものだ。だから発表されたイギリスの公演には参加しない予定さ」

 「キャンディダ(ドイル)、ニック(バンクス)、マーク(ウェバー)、ジャーヴィスにはイギリスでのパフォーマンスの成功を願っている。そしてパルプの素晴らしいファンたちにありがとう。彼らから素敵なメッセージが私に届いているよ」

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