幸福の科学総裁 大川隆法氏が死去 86年設立 「公開霊言」シリーズ多数出版

 宗教法人「幸福の科学」総裁の大川隆法(おおかわ・りゅうほう)氏が2日に死去したことが、関係者への取材で分かった。66歳。同法人によると、大川氏は1956年、徳島県生まれ。東京大法学部を卒業後、大手総合商社を経て86年に「幸福の科学」を設立。2009年には政治団体「幸福実現党」を立ち上げ、自身も出馬したが落選していた。

 大川氏は1981年に大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚したという。82年にはニューヨークに赴任し勤務するかたわら、ニューヨーク市立大学大学院で国際金融論を学んだ。

 85年から「大川隆法」の名で出版活動を始め、86年10月に「幸福の科学」を設立。91年に宗教法人となった。信者は世界168カ国以上に広がっており、全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開。説法回数は3500回を超え、東京ドームなどでも法話会を実施。「太陽の法」「地獄の法」などの著作も多く手がけた。

 また、故人の考えや思いを自身の肉声を通して明らかにしたり、生存者の「守護霊」から潜在意識を聞き出したりなどの「公開霊言」シリーズも多数出版し話題に。2009年に宗教政党「幸福実現党」を設立。同年8月の衆議院議員選挙で比例代表近畿ブロックに出馬したが落選した。

 一方で対外トラブルも発生し、91年には写真週刊誌「フライデー」に掲載された批判記事に抗議。小説家・景山民夫氏を会長、女優・小川知子を副会長とした「講談社フライデー被害者の会」を結成し、多くの裁判を提起した。

 17年2月には、幼少時から入信していた女優・清水富美加(当時)が、芸能界引退と幸福の科学への出家を発表。NHK連続テレビ小説「まれ」の出演などで人気急上昇中だった清水の突然の発表は大きな話題となった。清水は後に大川氏から「千眼美子」の法名を与えられ、芸能活動を再開した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス