伝説の女性カントリー歌手が死去 90歳 数多くのヒット曲

 米カントリー歌手のロレッタ・リンが死去した。90歳だった。通算4500万枚のアルバムを売り上げたカントリー・ミュージック界のアイコンが、4日、テネシー州のハリケーン・ミルズにある自宅で帰らぬ人となった。

 ロレッタの家族は「私たちの大切なママ、ロレッタ・リンが本日10月4日の朝、ハリケーン・ミルズの愛する牧場の家で眠りの中、安らかに旅立ちました」と声明を発表した。

 ケンタッキー州の田舎のワンルームで誕生し8人兄弟の1人として育ったロレッタは、そのつつましい生まれから時代を超えて最も祝福されたカントリー界のスターの1人に上り詰め、米カントリーチャートで16回トップ、グラミー賞のノミネートを18回達成した。

 私生活では15歳の時に21歳のオリヴァー・リンと結婚、アルコール依存症だったオリヴァーと1996年に死別するまで48年間を共に過ごした。

 主婦の時に曲を書き始めたロレッタは、念願のデビューシングル『ホンキー・トンク・ガール』を1960年にリリース、オリヴァーと夫婦でラジオ局を回って宣伝した。

 自身の故郷ケンタッキー州に関連した曲が多かったなかで、ヒット曲は『ザ・ピル』『ドント・カム・ホーム・ア・ドリンキン』『ユア・ルッキング・アット・カントリー』などがある。

 また1970年には炭鉱夫の娘という出自を題材にした『コール・マイナーズ・ドーター』をリリース、同名の自伝本や伝記映画(邦題『歌え!ロレッタ愛のために』)も知られている。

 1972年にはカントリー・ミュージック協会賞のエンターテイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞した初の女性となる快挙を達成、1975年にはアカデミー・オブ・カントリーミュージックからエンターテイナー・オブ・ザ・イヤーにも選出された。

 そんなロレッタの最後のアルバムは2018年の『ウドゥント・イット・ビー・グレイト』となった。

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