有名画家が死去 アーティストの孫「世界を変えたアーティスト、そしておばあちゃんでした」

 ポルトガル出身の画家、ポーラ・レゴが死去した。87歳だった。寓話的なキャラクター、物語、自身の人生を題材にした絵画制作を60年に渡って続けてきたレゴが、8日、ロンドンの自宅で帰らぬ人となった。

 ロンドンのギャラリー、ヴィクトリア・ミロがこう声明を発表している。「大きな悲しみと共に、ポルトガル出身の英国人アーティスト、デイム・ポーラ・レゴが87歳で死去したことをお知らせします。今日の朝、短い病気の後、北ロンドンの自宅で家族が見守る中安らかに亡くなりました。家族の方々に心からお悔やみ申し上げます」

 数多くの賞を受賞するアーティストである一方で女性の権利や中絶の権利に関して闘う活動家としての顔も持っていたポーラ、イギリス人画家ヴィクター・ウィリングと結婚し、3人の子供をもうけ、孫にはアーティストのグレイス・スマートがいる。

 グレイスは祖母の死にこうツイートしていた。「ポーラ・レゴは素晴らしい、世界を変えたアーティスト、そしておばあちゃんでした。私たちにソーイング、ドローイング、アイライナーの引き方、不快な物語の語り方を教えてくれました」「彼女の仕事の一部に少しでも貢献したこと、私の人生の大きな部分を占めてくれたことは名誉に尽きます。多くの人にとって悲しい日です」

 一方イギリス人ジャーナリストでベストセラー作家のキャトリン・モランはこう綴った。「彼女はセンセーショナルだった。昨年の(イギリスの美術館)テートでの回顧展は天才による大聖堂を巡っているかのようだった」

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