タイラー・ザ・クリエイター（３０）が、本名へ戻す考えを明かしている。実名のタイラー・オコンマを気に入り始めたそうで、ステージネームとしても使用していきたいそうだ。

　タイラーはファスト・カンパニー誌にこう語る。「俺のフルネーム、タイラー・オコンマはかなりクールだし、これから頻出するようになるかもしれない。俺も年を重ねてきた。年を取ると、くだらないものに気づき、今まで好きではなかったことが気に入ってくる。変化し始めるるってことさ。俺の場合は、自分の名前を振り返って、『ああ。これ実はクールだぞ』って」

　「タイラー・ザ・クリエイター」は本人が１３歳の時、Ｍｙｓｐａｃｅに自身のドローイングや写真、音楽を投稿していた頃からのニックネームで、デビュー後もそのまま使用、「俺は１７歳の高校生で、ロサンゼルス界隈にいて、その名前も噂になっていた。だからステージネームとしても使い続けた。本当に下らないものだったが、俺の中に居座り続け、事実それは機能している」と今回タイラーは振り返っていた。

　５年ほど前から、自身の作品に「オコンマ」を使い始めたタイラーはこう続ける。「こんな名前の人間を俺は他に知らない。自分のラストネームは奇妙だとずっと思っていた。２０１６年頃からアルバムカバーにも入れてきたが、これからもその名前を使い続けるだろう。全てにおいて最高にクールだからな」

　一方でタイラーは最近そんな珍しい苗字に自信を持たせてくれた人物として、故ヴァージル・アブローの名を挙げていた。２０２１年１１月にアブローが他界した際、タイラーはこうメッセージを残している。「アブロー。強いアフリカ生まれの苗字。数年前から俺も自分のアフリカ生まれの苗字、オコンマを使い始めた。王者ヴァージルのおかげでだ。俺が何かを疑問に思った時はいつも『おい、こっちへ来いって、大丈夫だよ』と言ってくれているように感じたよ」