同性愛者隠しプレー、エイズで非業の死を遂げたNFLスターを描く映画製作へ
ジョエル・キナマン(40)が、新作映画で60年代から70年代にかけて活躍したNFL選手ジェリー・スミスを演じる。同作では、同性愛者であることを隠し続け1986年にエイズで他界したスミスと、黒人男性として差別に苦しんだチームメイトのブリッグ・オーウェンズ(77)が友情を育み、挑戦に立ち向かってゆく姿が描かれるという。
トミー・オリヴァーが、脚本ならびにアンソニー・カーンと共に製作も担う本作は、来年の撮影開始が見込まれており、ジョエルもジョン・バーンサルと共に製作総指揮としても参加する。
ジョエルはこう声明を発表している。「ジェリー・スミスは、フィールドではスターであったものの、プライベートでは充足感を得ることはなかった。彼は苦闘の中ブリッグに助けられたが、今の時代でも、それは多くの若者がホモセクシュアリティと向い合う時、誰にも相談できずにいる。特にスポーツの世界では。それがこのストーリーが語られるべき理由の1つであり、40年前と同様、今でも身近な問題だ」
そして、オーウェンズは、こう続けている。「1人に対する不当行為は、皆に対する不当行為です。観客の方々が私達の闘いにインスパイアされ、私達と同様、未だアメリカに深く根付く不当行為に立ち向かうためには未だ多くの仕事が残っていると理解していただけることを願っています」
またプロデューサーのカーンは、オーウェンズをNFLの試合開始前の国歌斉唱の際、跪いて人種不平等への反対を訴えたコリン・キャパニックに例え、「コリン・キャパニックの前には、ブリッグ・オーウェンズがいました。彼は、恐れて誰も口にしなかった選手の権利を求め立ち上がりました。彼は、フィールドの内外で正義のために闘い、アメリカがストーンウォールの反乱について初めて耳にしようとする時にジェリーを守ったのです」と語った。(BANG Media International/デイリースポーツ)