人気ロックバンド 亡きメンバーの妻を訴える 寄付金の不正使用疑いで
サウンドガーデンが亡きフロントマン、クリス・コーネルの妻が、「個人的な目的」に寄付金を使用したとして訴えた。
キム・テイル、マット・キャメロン、ベン・シェパードら残存メンバーは、クリスの妻ヴィッキー・コーネルとクリス・コーネル遺産管理団体から、クリス・アンド・ヴィッキー基金への募金目的で2019年1月に開催された慈善コンサート「アイ・アム・ザ・ハイウェイ:ア・トリビュート・トゥ・クリス・コーネル」へ「不正勧誘」されたとし、さらにそのコンサートからの収益をヴィッキーが自身と家族の個人的な目的のために使用したとしている。
2017年にクリスが自ら命を絶って以来、サウンドガーデンとして立った初の舞台となった同イベントに無料で出演することに同意していたメンバーらだが、「数百万ドル」という募金が集まったはずであるにも関わらず、その「受取先が明らかになっていない」と指摘している。
ローリングストーン誌が入手した書類では、ヴィッキーがコンサートからの一部または全収益をチャリティではなく、自身や家族へ使用する目的であったと説明されているほか、真実と異なるイベントの描写によってサウンドガーデンのメンバーが無料で出演することに同意させられたことで、メンバーの評判が傷つけられたと訴えられている。
また、寄付金の使用先への懸念だけでなく、バンドのソーシャルメディアアカウントをヴィッキーが無断に使用し、メンバーの一員として投稿していることも問題視されている。
同バンドにおいては昨年、クリスが生前に収録したという7曲の未公開音源の印税をめぐり、ヴィッキーが残存メンバーを訴えていた。
(BANG Media International/デイリースポーツ)
