「ハリー・ポッター」の作者、多発性硬化症の研究機関に20億円を寄付

 「ハリー・ポッター」シリーズの原作者J・K・ローリング(54)が多発性硬化症(MS)の研究支援として1900万ドル(約20億円)を寄付した。同症状による合併症で母アンを45歳の若さで亡くしているローリングの寄付は、2010年に1230万ドル(約13億円)の寄付金でスコットランドのエディンバラ大学に設立されたアン・ローリング・リジェネレイティブ・ニューロロジー・クリニックへ贈られる。

 脳と体の間で情報を交信する中枢神経に影響を与えるその病気に関する新たな施設や研究プロジェクトのために、同大学に多大なる寄付を行っているローリングだが、同クリニックはMSの治療だけでなく、運動ニューロン病やパーキンソン病、認知症などの研究にも取り組んでいる。

 ローリングは同クリニックへの期待をこう語っている。「アン・ローリング・クリニックの設立当時、神経再生の分野を引っ張るほどの素晴らしい業績を残すとは誰も予想できませんでした」「そして今、アン・ローリング・リジェネレイティブ・ニューロロジー・クリニックがMSやMS以外の神経再生の病気を患っている人たちにとって良い研究結果をもたらせるということが分かり、今後の新たな研究段階と業績を支援できることをとても喜んでいます」「このクリニックが、これらの大きな希望を組み合わせ、私が直接耳にしているような実際に変化をもたらせるサポートを、(病気の)進行や症状など関係なく、MSの患者に現実的に支援や治療を提供できることに大きな誇りを感じます」

 エディンバラに住み、同大学で学んだローリングは、映画化やスピンオフが作られるなどした「ハリー・ポッター」シリーズで推定9億2000万ドル(約1000億円)もの収入があるとされているが、2050年までに世界中の児童養護施設や浮浪児を無くすことを目的にしている自身の慈善基金ルーモス・ファウンデーションをはじめ、MSの研究を支援している亡き母の旧姓に因んだヴォラント・チャリタブル・トラストを所有している。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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