サーフ・ギターの伝説ディック・デイルが死去

 『パルプ・フィクション』のテーマ曲などで有名なディック・デイルが死去した。81歳だった。ギリシャ民謡をアレンジした1962年発表の『ミザルー』が1994年公開の同作や「TAXi」シリーズで使用されるなど日本でも馴染み深いディックが16日に息を引き取ったことをベーシストのサム・ボルが発表した。

 ビーチ・ボーイズやジミ・ヘンドリックスらに影響を与えた演奏スタイルなど、カリフォルニアのサーフ文化から生まれたジャンルの先駆者として名前が上がるディックは生前、腎不全や糖尿病、がんなどを患っていたが、死因についてはまだ明らかになっていない。

 『パルプ・フィクション』で監督を務めたクエンティン・タランティーノは以前、同作のオープニングに加えた『ミザルー』を生んだ故人を称賛していた。

 そんなレジェンドの死に際して、有名人らから追悼の言葉が届いている。

 セス・ローゲンはローリング・ストーン誌のツイートに対して、「1時間半ほど運転して、競馬場でのディック・デイルの演奏を見に行ったことがある。すばらしかったよ」とコメントし、ビリー・アイドルも「サーフ・ギターのキングであるディック・デイルが亡くなったと聞いて悲しい」と綴っていた。

 1937年にマサチューセッツ州ボストンで、レバノン人の父親とポーランド系ベラルーシ人の母親との間に生まれたディックは、中東や東欧のエキゾチックなメロディーに影響を受け自身の演奏スタイルを確立した。ディックには妻と息子がいる。(BANG Media International)

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