アンジェリーナ・ジョリー、バングラデシュの難民キャンプを訪問

 アンジェリーナ・ジョリーがバングラデシュの難民キャンプを訪問した。同国の南東端にあるテクナフの難民キャンプを訪問したアンジェリーナは、ミャンマーのラクイン州から逃れてきたロヒンギャの家族の多さにひどく胸を痛めていると明かしている。

 難民に対するスピーチでアンジェリーナはこう口にしている。「あなた方には国籍を持たない状態にならないあらゆる権利があります。皆さんへの仕打ちは私たち全ての人にとって恥ずべき事です。この状況で最もひどいことは、私たちには警告がなかったとは言えないことです」

 そして集まった報道陣に対しては「迫害や国籍のなさだけで知られ、家畜のように扱われている家族たちと会うことはとても胸が痛みます。あの方たちは誕生国の市民権という最も根本的な人権が否定されているのです。ロヒンギャをちゃんとした名で呼ばない人たちさえもまだ存在するのです。バングラデシュは豊富な文化と歴史を持ちながらも、資源に限られた国です。ロヒンギャ難民を独自で受け入れる責任を持たされるべきではありません」と語った。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使であるアンジェリーナは以前、世界の難民危機を乗り越えるために人々が一つになるよう訴えていた。「私たちは対立の時にいます。しかし、歴史は私たちには一つになり、世界危機を乗り越え、他の国と新たな目的意識や共同体を作り上げる力があることも示しています。それこそが開かれた社会の一番の強みなのです。我々は人々の不安を政治的利益のために不当に使われるのを放っておくべきではありません。私たちは現在試練の時にあり、私たちの対応こそが人類の基準となるのです」

(BANG Media International)

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