『女王陛下のお気に入り』のキャスト、撮影前に珍リハーサル!?

 『女王陛下のお気に入り』のキャストは、撮影開始前に2週間も風変りなリハーサルをさせられたそうだ。同作品で政治家ロバート・ハーリー役を演じたニコラス・ホルト(29)によると、ヨルゴス・ランティモス監督は「奇妙で型破りの」映画作りをするそうで、ホルトは共演者であるオリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズらとともに、変な動きをしながらセリフを読むといったようなリハーサルを指示されたという。

 ニコラスは、2週間のリハーサルについて英ES誌に当時をこう振り返っている。「同じシーンをやる俳優が後ろで踊っているところで、その踊りを真似しながら、しかしセリフは真面目に読むといったことをさせられたよ」「それから、一列に並んで同時に前後に歩きながら、できるだけ早くセリフを読み上げるんだけど、それぞれの文の終わりに『何ナニ』って言わなければならなかった。こんな感じでシーンを最後までやるんだ」「彼は2週間、どんなゲームをするかだけ言って、後は観ているだけだった。演技指導も何もなかったよ」

 ニコラスはまた、ランティモス監督からは役作りのアドバイスが何もなかったことを明かした。「オーディションで『このキャラクターをどのように考えてますか?』って聞いたんだけど、彼は『さあ、どうかな』って言っただけで、それ以降このキャラクターについて話したことは一度もなかったよ」

 この作品の魅力は機知に富んだ脚本にあったとニコラスは話している。「それまで楽しい歴史ドラマを読んだことはなかったんだ。長くて疲れるものが多いからね」「素晴らしい話や素晴らしい登場人物だったとしても、セリフが本当につまらなかったりする。でもこの作品では、ほぼ全てのセリフが夢のようだった。楽しかったね」

 ニコラスは今回、自身にとって新しいタイプの役に挑戦したが、それは意図的だったという。「映画を観に来た人に、彼が出てるからこんな感じだろう、って思われたくないんだ。僕にとっても、彼らにとってもそんなのつまらないからね」

(BANG Media International)

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