「 IT:チャプター2」、さらに不気味な演出に

 映画「IT:チャプター2」が、原作小説本来の不気味な要素の映像化に挑むようだ。前作「IT/イット "それ"が見えたら、終わり。」に続き監督を務めるアンディ・ムスキエティは、1986年出版のスティーヴン・キングによる原作を再解釈し、成功を収めた第一作の薄気味悪さを引き継ぐ作品になると語っている。同様に脚本を担当するゲイリー・ドーベルマンは、同続編に極限まで「抽象的な要素」を盛り込むと話す。

 シネマブレンドに対してドーベルマンは次のように話している。「チュードの儀式は映像化が難しいところだけど、原作では重要な箇所だったから、僕たちも取り入れたかった。バランスを取るのは大変だけど、(アンディ・ムスキエティ監督、製作のバーバラ・ムスキエティ、そして僕は)前にもタッグを組んでいたから、脚本の執筆中もそういった問題箇所はできるだけ話し合うようにした。『はい、できた』で終わりではなかったよ。もっと本質的に迫るもの。原石を粗削りして、原作の内奥にある抽象的な要素を取り出そうとしたんだ」

 原作中のチュードの儀式は、精神的な戦いとして、殺人ピエロのペニーワイズとルーザーズクラブの7人の子どもたちがお互いの舌を噛み合いながら冗談を言い合い、どちらかが笑うまで勝負を続けなくてはならないと非現実的に描写されている。

 ドーベルマンは前作でこの儀式の映像化がしなかったのは、まずは監督とお互いの映画スタイルを知る必要があると考えたからだという。

 「アンディが色んなことを考えた結果だと思うよ、すごいんだ。僕は映像化したいと思ったものを(キャラクターの)エイドリアン・メロンでも何でも全部取り込んでいったからね」「僕が書いたものに、アンディが一歩踏み込んで、チュードがどんなもので、どんな映像で表現したいのか考えるんだ。彼の発想はただただ素晴らしいよ」

 ちなみに配役は、ビル・デンブロウ役にジェームズ・マカヴォイ、リッチー・トージア役にビル・ヘイダー、ベバリー・マーシュ役にジェシカ・チャステイン、エディ・カスプブラク役にジェームズ・ランソン、スタンリー・ユリス役にアンディー・ビーンが決定している。

 「IT:チャプター2」は、アメリカで2019年9月6日公開予定だ。

(BANG Media Internationasl)

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