ザ・キンクス、未発表曲を含むボックスセットをリリース

 ザ・キンクスが未発表曲『タイム・ソング』を含む50周年記念盤『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』を10月26日に発表する。1968年に初リリースの同作が今回結成50年の節目に5枚組のCDとして甦る。

 そして今回初収録となる『タイム・ソング』はイギリスがヨーロッパ経済共同体(EEC)に加入した1973年1月にロンドンのドルリー・レーン劇場にて演奏されたものだ。同バンドのフロントマン、レイ・デイヴィスは同曲についてこう回想している。

 「73年は経済共同体というやつに参加することを祝うためにドルリー・レーンで演奏したんだ。だから僕はこの曲を古き大英帝国が流れ出ていくのではという危惧としてこの曲を選んだ」「その数週間後にこの曲をレコーディングしたけど、『プリザヴェイション第一幕』のための最終版は作られなかったんだ」「おかしなことに、イギリスの歴史の中で今この曲をリリースすることはとても痛烈だし適切なように見える。ヨーロッパ同様、この曲のミックスは未完成で、微細な処理がまだ必要だよ」

 また、今回同バンドの公式ストアからボックスを予約した者には同曲の7インチシングル盤とデジタル版が特典として付くそうだ。

 一方、レイは最近バンドが25年ぶりにスタジオに戻ったこと、弟のデイヴとミック・エイヴォリーらメンバー間の関係がいまだに良好でないとしながらも、その意見の相違を乗り越えて20年以上ぶりの新作に取り掛かることを明かしていた。一方のデイヴはフェイスブックを通してこう語っている。

 「レイとはニューアルバムを作る可能性について話はしてる。レイには何曲か仕上げたい曲があるんだ。レイと一緒に書いた曲も3、4曲ある。それについては長らく話をしてる。でもショーとか他のことについては現在のところ話はしていない」

 レイはデイヴと1963年にキンクスを結成したが、1996年に解散を迎えていた。しかし、2015年にはデイヴのロンドン公演中、レイを迎えて『ユー・リアリー・ガット・ミー』を共に披露してもいた。

 キンクスはデイヴィス兄弟を軸に何度もメンバー交代を経験しており、当初のメンバーはミックと故ピート・クウェイフだったが、1969年にはクウェイフに代わってジョン・ダルトンが、1984年にはミックに代わってボブ・ヘンリットが加入していた。(BANG Media International)

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