「モリーズ・ゲーム」、ケヴィン・スペイシー出演映画の代替作品に

 新作映画「モリーズ・ゲーム」が、ケヴィン・スペイシー出演作「オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド」の代替作品としてアメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI) 映画祭にて上映されることがわかった。新たに上映が決定した同作は、アーロン・ソーキン監督による、ジェシカ・チャステイン主演のクライム映画で今月16日にTCL・チャイニーズ・シアターにて開催される同映画祭のクロージング作品となる。

 同映画祭のディレクターを務めるジャクリーン・リアンガ氏は今回の件に関し、次のように語っている。「アーロン・ソーキンはアメリカ映画のマスターであり、彼の監督デビュー作がAFI映画祭を締めくくる作品として相応しいものであると我々は確信しています」「ソーキンにとって新たなキャリアの第一歩となるこの作品の上映は、彼の才能を紹介するのにこの上ないタイミングと言えます。彼の手によって、人をひきつけて止まない語り口と複雑な登場人物による女性興業師モリー・ブルームの物語が生まれました」

 ソーキンが手掛ける同新作は、違法ポーカーを主催していた実在の女性モリーの実話をもとにした内容となっている。一方、ケヴィン出演作の製作会社トライスター・ピクチャーズは最近、同映画祭への参加の取りやめを発表したところで声明を通してこのように伝えていた。

 「『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』は素晴らしい映画であり、AFI映画祭にて上映できることは大変光栄なことです」「しかし、1人の俳優を取り巻く様々な問題を考慮した結果、今この作品を映画祭で祝福するのは不適切と考えます。映画製作は個人作業ではありません。監督をはじめ、俳優、脚本家、技術スタッフ、撮影クルーなど800人を超える人々の協力のもと何年もの年月をかけて作られているのです」

 また、ケヴィンの役はクリストファー・プラマーが代わりに演じることになり、配給を務めるソニー・ピクチャーズをはじめ、マーク・ウォールバーグ、ミシェル・ウィリアムズら同作のキャストとクルー一同は、ケヴィンの全出演シーンの撮り直しをすることに満場一致で同意したと言われている。

 同作でジャン・ポール・ゲティ役のシーンを撮り終えていたケヴィンだが、降板が決まったことで、来月22日の公開日に向け撮り直しが決定している。

 ケヴィンは「スタートレック:ディスカバリー」のアンソニー・ラップを皮切りに、リチャード・ドレイファスの息子など数々の男性からセクハラ被害が報告されたことを受け、現在はアリゾナ州にあるリハビリ施設で治療を受けている。(BANG Media International)

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