「スパイ大作戦」のマーティン・ランドー死去、享年89歳
マーティン・ランドーがこの世を去った。89歳だった。
「エド・ウッド」や「スパイ大作戦」でおなじみのマーティンは15日、ロサンゼルスの病院で「予期せぬ合併症」により亡くなったのだという。マーティンの広報担当者は「2017年7月15日午後1時30分、短期間の入院中に発生した予期せぬ合併症により、アイコニックな俳優マーティン・ランドーが亡くなったことを悲しみとともにお知らせいたします」「マーティンは89歳の誕生日をお祝いしたばかりでした」とコメントしている。
マーティンは、57年に結婚し、93年に離婚した「スパイ大作戦」の共演者バーバラ・ベインとの間の2人の娘スージーとジュリエット、姉のエリノア、そして孫娘アリアをおいて旅立った。
マーティンの葬儀は親族のみで執り行われるようだが、8月か9月に追悼式が開催されるようだ。
アカデミー賞受賞歴を持つマーティンは風刺画作家から俳優へと転身し、59年公開の「北北西に進路を取れ」でその名を知られるようになった。その後米人気ドラマ「スパイ大作戦」で誰もが知る俳優へと成長するも賃金を巡る議論の末、シーズン3をもって降板した。
同人気ドラマ降板後は10年間ほど出演作に恵まれず、苦難に満ちた俳優人生を送ったが、コメディシリーズ「バッファロー・ビルの冒険」で再び脚光を浴びるようになった。
そして88年公開「タッカー」で演じたエイブ・キャラッツ役、ウディ・アレン監督作89年公開「ウディ・アレンの重罪と軽罪」での浮気者の夫ジュダ・ローゼンタール役でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。そしてついにティム・バートン監督作94年公開「エド・ウッド」のベラ・ルゴシ役でマーティンは悲願のアカデミー賞助演男優賞を受賞した。
また、04年と05年にはドラマ「FBI失踪者を追え!」、07年には「アントラージュ★オレたちのハリウッド」でエミー賞にノミネートされている。
マリリン・モンローとも交際していた過去を持つマーティンは演技指導者としても活躍していた。(BANG Media International)