メリル・ストリープがカール・ラガーフェルドを批判

 女優メリル・ストリープ(67)が2017年アカデミー賞を台無しにしたとしてシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドを批判した。

 26日に開催されたアカデミー賞授賞式で記念すべき20回目のノミネートを果たしていたメリルは、その大事な日に着るドレスのデザインを最初はカールに依頼していたものの、他からギャラ付で衣装を着てもらうようオファーされたためにカールへのデザイン依頼を途中でキャンセルしたとカールから非難されていた。

 カールは先日「すでにスケッチは作ったし、ドレスも作り始めていたんだ。(でも、その数日後、彼女の関係者から電話がかかってきて)『ドレスの制作をこれ以上続けないで。私達にお金を支払ってくれる人を見つけたから』って言われたんだ。10万ユーロ(約1200万円)もするドレスを我々はメリルにプレゼントしたのに、さらに(彼女に着てもらうために)お金を支払わないといけないってことがわかったんだ。彼らにドレスをプレゼントし、ドレスを作るけど、僕らがお金を払うことはないよ」と話していた。

 メリルはこの件に対しUsウィークリー誌に声明を出し、その中で「有名デザイナーのカール・ラガーフェルドが重要な業界出版物で私自身、私のスタイリスト、私が着ることに決めたドレスの有名デザイナーの名誉を傷つけました。その出版物はチェックをすることなくこの中傷を出版したのです。その結果、このストーリーが世界中で話題になり、さらに広がって、私の記録破りの20ノミネートの場であったアカデミー賞への私の登場を台無しにし、メディアや私の仕事仲間、観客の目からこの名誉を覆い隠したのです」と言及した。

 このメリルの声明が出される前には、カールはウィメンズ・ウェア・デイリー誌に「誤解があった」ことを謝罪しており、「シャネルはストリープ氏のリクエストにより、彼女の着るアカデミー賞用ドレスをデザインすることについてストリープ氏のスタイリストと話しをしました」「非公式の会話の中で、私はストリープ氏が報酬のために他のデザイナーを選んだと誤解してしまいましたが、ストリープ氏のチームはそれが事実ではないとしています。この論争を遺憾に思い、ストリープ氏の20回目のアカデミー賞ノミネートにお祝い申し上げます」と話していたが、メリルにはこの謝罪の意も届かなかったようだ。

 メリルは声明の中で「ラガーフェルド氏の一般的な'論争'における遺憾の意と'声明'は謝罪ではありませんでした」と続けている。

 メリルのスタイリストであるミカエラ・アーランガー氏は以前、ドレスを着てもらうための金銭を受け取るというようなメリルのポリシーに反することはしないと強調していた。(BANG Media International)

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