メリル・ストリープ 受賞スピーチでトランプ氏批判

 メリル・ストリープ(67)がゴールデン・グローブ賞の受賞スピーチでドナルド・トランプ次期大統領を批判した。8日に開かれた同式典で特別功労賞に当たるセシル・B・デミル賞を贈られたメリルは、その受賞スピーチで名指しこそしなかったものの、ドランプ氏を非難するコメントをした。

 「ハリウッドにはよそ者や外国人が大勢います。その全員を排除してしまったら、アメリカンフットボールと実はアートではないマーシャルアーツ(総合格闘技)以外見るものがなくなってしまうでしょう」「私たちは誰なんでしょう?ハリウッドとは結局何のことなんですか?それは他の場所から集まった人たちの集団です」と話したメリルは、2015年11月にトランプ氏が障害を抱えた記者のことをネタにした一件を取り上げ、「この1年で私を驚かせた行動が1つあります。それは私の心から離れることがありません。良いことではなく、何も良いことではないのに、効果的であり、その役目を果たしたんです。その対象となった観衆を笑わせることが目的であり、実際に笑わせたのです」「それは私たちの国で最も尊敬される席に就くことを求めている人が、障害のある記者をからかった時です」「見た時にも心が痛みましたが、いまだに頭から離れません。なぜならそれは映画の中ではなく、現実の中で起きたからです」と語った。

 そしてそのトランプ氏の行動が同様の行動を促すものだとし、「恥をかかせるという行為への直感は、演説の場を持つ人物や、権力をもつ人物によって提示された場合、他人も同様のことをして良いと認めるような意味を持つため、全ての人たちの生活に中にも取り込まれていくのです」「軽蔑は軽蔑を生み、暴力は暴力を生みます。権力のある人物がそのポジションを使って他人をいじめるのであれば、私たちはみな負けなのです」と訴えた。

 このスピーチについては式典出席者から大歓声が巻き起こり、ソーシャルネットワークでもエレン・デジェネレスやジャド・アパトーら映画界から数々の称賛が寄せられたが、トランプ氏本人はニューヨーク・タイムズ紙にそのスピーチを聞いていないとしながらも、大統領戦のライバルであったヒラリー・クリントン氏を支持する「民主党の映画人」からそういった言葉を聞いても驚かないとコメントした。(BANG Media International)

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