トム・クルーズ “神対応” レッドカーペットで1時間半のファンサービス

 ファンの声援に手を振るトム・クルーズ
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 米俳優トム・クルーズ(54)が9日、東京・六本木ヒルズアリーナで催された主演映画「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」(11日公開)のジャパンプレミアに登場し、レッドカーペットで1時間半のファンサービスを行った。22回目の来日にして、毎回恒例となっている“神対応”。寒風吹きすさび、体感温度は0℃近い屋外会場だったが、集まった約500人の身も心もホクホクにした。

 木枯らし1号が吹き荒れても、トムの笑顔は変わらなかった。円形会場の外周にぐるりと敷かれたレッドカーペットは190メートル。ゆっくりと、ゆっくりと、もはや「お家芸」とも言える神対応でファンサービスを続けた。

 親日家でもあるトムの「しっかりファンと交流したい」との意向で、来日イベントでは配給サイドが長い時間を設定するのが、すっかり定着している。今回はスケジュールやあまりの寒さから当初の予定より1時間以上短縮されたが、それでもたっぷり1時間半。レッドカーペットのイベントは数多くあれど、トム以外ではお目にかかれない光景だ。

 屈強な黒人ボディーガードが目を光らせる横で、サイン攻めに手慣れた様子でペンを走らせる。英語での会話やハグを披露し、スマホでのツーショットには関係者がシャッターを押した。ムービー50台など120媒体が集まった取材にも対応。足早に通り過ぎることがないという安心感から、会場がパニックになることはなく、むしろ静けさすら漂う特別な時間が流れていった。

 1年3カ月前に映画「ミッション:インポッシブル」のキャンペーンで来日したのは、30℃を超える猛暑の8月。そのときは汗だくになって2時間の交流を楽しんだ。暑かろうが、寒かろうが、自身が演じた、己の正義を貫徹する元エリート指揮官のように信念を貫くのがトム流だ。長時間の交流を終え「とっても寒いですね。でも、みなさんが温めてくれました」と泣けるセリフでさらばした。

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