Pウォーカー事故にポルシェに責任なし

 ポール・ウォーカーの死を招いた自動車事故でポルシェ社に否はないという判決が下った。2013年11月、ポールが乗車していた友人ロジャー・ロダスの運転する2005年産ポルシェ・カレラGTがコンクリートの支柱と2本の木に衝突した後、車両が炎上したことによって悲劇的な死を遂げていた事件で、ロジャーの妻クリスティン・ロダスがポルシェ社に対して事故を起こした車の安全整備不良を指摘し、訴訟を起こしていたが、裁判所はこの訴えを棄却した。

 米連邦地方裁判所のフィリップ・S・ガティエレス裁判官は4日(月)、車が激突する前にポルシェの停止機能が作動しなかったことや、燃料電池や鋼鉄チューブ枠が適正に整備されていなかったなどの証拠がないとした。さらに、ポルシェ社が車を運転する人たちに衝突保護が標準以下であることの警告を怠っていたという主張も却下する形となった。裁判官はロジャーの死因となった損傷は衝突の際に鋼鉄チューブ枠で防げるものではなく、衝突時の衝撃は車両の前方からによるものだとしたほか、ロジャーの死はレース用燃料の発火によるものだという確固たる証拠があるとした。

 クリスティンはこの判決を受けて、上告する姿勢を見せている。

 その一方でポールの娘メドウが起こしている裁判はこれから行われることになっており、メドウの弁護士ジェフ・ミラン氏は「これらの裁判の内容は全く違います。連邦裁判所で行われた裁判はポルシェ・カレラGTを運転しており、衝突による衝撃で即死したロジャー・ロダスの代理人によるものでした」「メドウの父ポール・ウォーカーはその車に搭乗していたのです。車が激突した時、彼はまだ生きていましたが、車の欠陥により座席から抜け出すことができなかったのです」「人を死に至らしめる欠陥商品を販売し続けるポルシェ社と、メドウは引き続き戦っていきます」と声明を発表した。

(BANG Media International)

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