小百合、平和の願い「核のない世界を」

 女優の吉永小百合(70)が12日、都内で行われた主演映画「母と暮せば」(12月12日公開)のクランクアップ会見で、戦後70年の節目にあらためて「戦争、原爆を知らない人たちに語り継いでいくことの大切さを感じています」と、平和への思いを語った。映画は終戦3年後の長崎を舞台に母子愛を描く、山田洋次監督(83)初のファンタジー。吉永と息子役の嵐・二宮和也(32)は、実の親子のように仲むつまじい様子も見せた。

 写真撮影の際に運ばれてきた高さ70センチ、幅1・2メートルの巨大折り鶴には、吉永の直筆で「核のない世界をいのって」と書かれていた。山田監督の「反核」、二宮の「皆で笑って明日を迎える」の文字も見える。終戦記念日3日前、登壇者たちはあらためて平和への思いを一つにした。

 吉永と山田監督は9日、長崎の平和祈念式典に参列。市長や被爆者たちの言葉に耳を傾け、70年前に起きた悲劇を胸に刻んだ。映画では、被爆死したはずの息子(二宮)が主人公(吉永)の元に亡霊となって現れる。

 原爆詩の朗読会をライフワークとする吉永は「かけがえのないものを失った家族の物語。70年前にはそういう方がたくさんいらしたと思います。節目の年に命のことを考えてもらえるのは素晴らしいこと」と、映画の意義を語った。

 とはいえ、映画は山田監督が「戦後70年に作られたのは運命のようなもの」と言うように、意図して今年、製作されたわけではない。平和や反戦をことさら強調するのではなく、母と子のドラマが軸になっている。

 その母子の息は会見でもぴったりで、吉永は「テレビ番組で危険なことをしていると『大丈夫かしら、うちの息子』と心配してます」と、すっかり母の顔。二宮も「『かずや』と読み間違えられることが多いんですけど、かずなりさんと呼んでいただいて、母親のように『かずなり』と宣伝活動してくれました」と笑わせていた。

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