ＡＫＢ４８の新チーム「Ｔｅａｍ８」のお披露目会が３日、都内で行われた。４７都道府県で開催されたオーディションには約１万人が応募し、各地１人ずつの代表メンバーを選出。１２歳から１９歳までのフレッシュな４６人（三重県代表は体調不良で欠席）が顔をそろえた。夏以降に予定されている秋葉原の劇場デビューに先駆けて、「第６回選抜総選挙」への出馬権が与えられることも発表された。

　昨年放送されたＮＨＫ連続テレビ小説「あまちゃん」で話題となった、『地元』をもじった地方出身者によるアイドルユニット「ＧＭＴ」を体現するかのような新チーム。ドラマの舞台だった岩手県代表の佐藤七海（１４）は、「『あまちゃん』なんかに負けないぞ！！じぇじぇじぇパワーで頑張ります」と、ＮＨＫ紅白歌合戦にも出場した“人気アイドル”に、ライバル心をむき出しにした。

　日本列島、津々浦々から集まったメンバーは、それぞれ郷土愛を全開に。埼玉県代表の高橋彩音（１６）が「もう、『ださいたま』とは言わせません」と豪語すれば、広島県代表の谷優里（１４）は「広島が大好きじゃけ」と方言をさく裂させた。

　グループ総監督の高橋みなみ（２２）はＶＴＲメッセージで、初々しい後輩たちを激励。「皆さん、緊張してますか？しますよね。一緒にステージに立てる日を楽しみにしてます」と“新鮮力”を歓迎した。

　トヨタ自動車のバックアップを受け活動するＴｅａｍ８は、５月から全国２０カ所でのイベント巡りをスタートさせ、夏以降には秋葉原の劇場デビューを予定。「第６回選抜総選挙」（６月７日、東京・味の素スタジアム）への参戦がサプライズで発表されると、一様に驚きの表情で、涙を浮かべるメンバーも。

　３月下旬にオーディション合格が通達されたばかりとあって、歌やダンスのレッスンはこれから。平均年齢１４・４歳の４７人が、華々しいお披露目で“故郷の星”への第一歩を踏み出した。