石橋静河「撮影、既に咲き誇っている」28日スタートNHK朝ドラ「ブラッサム」主演「早くたくさんの人に届けたい」

 28日スタートのNHK連続テレビ小説「ブラッサム」(月~土曜、前8・00)で主演する俳優の石橋静河(32)がこのほど、大阪市の同局で取材に応じた。明治から昭和、平成にかけて波乱の生涯を送った作家・宇野千代をモデルにした主人公葉野珠(はの・たま)を演じる石橋は「この作品が、たくさんの人にとって『私も咲き誇れる』っていう気持ちになる作品になってほしい」と願った。

 放送開始を目前に「早くたくさんの人に届けたい」と、気持ちをはやらせた。「演じることで千代さんの人生、珠の人生を垣間見ることができて、私が今後生きていく上でものすごいパワーになってくれるという確信が200%ぐらいある。撮影の時間が、すでに咲き誇っているっていうくらい充実した学びをもらっている」と自信を見せた。

 撮影開始までの間、エッセーや書籍を読みあさり、ゆかりの地・山口県岩国市も訪れた。当初は千代のポジティブさに「人間らしさとは、すごくかけ離れているように感じた。大変なことの方が多いんじゃないかっていう人生を、どうしてこうポジティブに変換できるようになったんだろう」と困惑さえした。

 人物像を掘り下げるうちに「苦しみや嫉妬、くやしい気持ちとかをずっと持ち合わせていた。無しにするのではなくて、その上で自分の心にどんな景色を持つのかっていうことを、千代さんの目線として感じた」と理解を深めていった。

 石橋は「千代さんの、転んでもすぐに起き上がる精神っていうのは珠という人物に反映されている。珠の人生も序盤から山あり谷あり。自分がどういうふうに世界を見るのか、何を選ぶのかっていうのが、珠のテーマ。苦しみの中にも、喜びをたくさん見つけられる」と演技に落とし込んだ。

 千代が生きてきた時代と、令和のいまの共通点を指摘する。「えたいの知れない不安みたいなものが、空気に漂っている気がする。今と同じような、お互いがお互いを見張るという窮屈な時代を、千代さんも生きてきた。その中で軽やかにのびのびと『私はこれが好き』っていうことに突き進んで生きたってことが、とてつもないこと。そこに今の時代…不安定で先が見えない時代を生き抜くヒントが詰まっている」。俳優生活をさらに咲き誇らせた石橋が、視聴者の心に花を咲かせる。

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