「ハイスクールララバイ」大ヒットから45周年 イモ欽トリオは今が一番いい関係性 劇団、事務所の解散→迎えた転換期

 ヨシオこと山口良一(71)、ワルオこと西山浩司(65)、フツオこと長江健次(62)のイモ欽トリオが来月、大森カンパニープロデュースの舞台「更地にイモ欽そして歌~更地23~」(9月9~16日、東京・下北沢 小劇場B1)に出演する。結成と「ハイスクールララバイ」の大ヒットから45周年を迎えた3人に、今年になって激変した山口と西山の境遇や舞台にかける思い、ある野望を聞いた。

 今年、山口は47年所属した劇団東京ヴォードヴィルショーが解散し、西山も30年以上所属した事務所が解散した。

 山口は「ここ何年かの動員数とか経営状態を思うと、やっぱりねっていう感覚でした」と振り返りつつ「バックボーンがなくなったさみしさがありますし、みんなに会う機会がなくなったんだなあとさみしい感じはありました」と述懐。

 人生初フリーの西山は「時代の流れとしかとらえていないし、このタイミングで終わりが来たというだけ」と冷静で「新しいスタートみたいな感覚」と前向きでいる。

 イモ欽としては7月に全国ツアーを敢行。各地で大歓迎され「そんなに感動する3人なん!?」(長江)、「自分たちも楽しかったしお客さんも楽しんでることがすごく幸せ」(山口)、「今が一番関係性も良くて、毎年やりたいぐらい楽しいな」(西山)と十分な手応えを得て、舞台に向けた稽古に励んでいる。

 大森カンパニーは劇団で山口の後輩にあたり、イモ欽の師匠でもある萩本欽一に2003年から師事する大森ヒロシによる喜劇カンパニー。「更地」は役者による大人の芝居コントで、イモ欽の参加は3回目になる。

 今回は10本ほどのコントにイモ欽が加わり、長江は「芝居を見慣れてない人も見やすい。途中で眠たくなる暇がない」とアピール。大森と漫才コンビを組み、「更地」のレギュラーでもある山口は「普段じゃないイモ欽の楽しさ、役者さんがやる純粋なコントの面白さもある」と補足する。

 コントと言えば、イモ欽も伝説の「欽ドン!良い子悪い子普通の子」で生まれ育ち、萩本に鍛えられた。西山は「欽ちゃんとやっていたのもコントと言えばコントなので、懐かしく思う人も、うれしく思う人も多いんじゃないかな。欽ドン!の時代をほうふつとさせる懐かしいにおいを感じながら見られるんじゃないかな」と請け合う。

 ツアー、舞台と充実の45周年を送るイモ欽。9月1日放送のNHK総合「うたコン」への出演も決まり、長江は「うまくいけば紅白出られるように」と、年末への野望も控えめにブチ上げた。

 平均年齢は66歳になったが、イモ欽は元気いっぱい。最年長の山口は「私が健康であれば回れると思うんで、少しでも長く楽しくできればいい」、西山は「傘寿ツアーをできたらいいよね、山さん」、長江は「飲み屋の周年みたいに、なんやかんや理由付けて回ろう」と盛り上がっていた。

 ◇イモ欽トリオ(いもきんとりお)ヨシオ=山口良一は1955年3月27日生まれ、広島市出身。ワルオ=西山浩司は1961年1月10日生まれ、高松市出身。フツオ=長江健次は1964年7月17日生まれ、大阪府出身。81年、フジテレビ系「欽ドン!良い子悪い子普通の子」で大ブレークし、イモ欽トリオ結成。シングル「ハイスクールララバイ」が大ヒット。82年、長江離脱。2015年、初ライブ開催。

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