宝塚 星組「RRR」で「ナートゥをご存知か」再び高速ダンス

 宝塚歌劇団星組公演「RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~」が29日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。

 2022年に全世界で大ヒットしたインド映画「RRR」を元に、宝塚では24年にミュージカル化。今回、ラーマを主人公に物語を再構築し、前作でラーマ役を演じた暁千星と恋人シータ役も詩ちづるが、トップコンビなり再び同役に挑んだ。

 Rama編では、前回は描かれなかったシーンが加わり、1本物として上演。前トップの礼真琴が演じたビームは瑠風輝が演じた。「ナートゥをご存知か」のセリフで始まる迫力のナートゥダンスは、今回も健在。暁と瑠風を中心に、圧倒的はスピードと足技で盛り上げた。

 今回はラーマの過去が描かれ、大義のため、英国の警察官になる秘めた思いが、よりわかりやすくなった。熱い思いを、ビームが発散するのに対し、ラーマは内に秘める。暁はほとばしる思いを、懸命に抑える様を丁寧に演じた。

 詩も前作に引き続いての役柄。こちらも過去が描かれ、新シーンも加わり、ヒロインとしての存在を際立たせた。さらにFIRRRE MIRRRAGEとして登場した。

 瑠風は2025年8月に宙組から組替えし、下級生をのぞくと主要キャストでは「RRR」初参戦。ヒゲ姿もよく似合い、175センチと見栄えする容姿でまさに“英雄”。ワイルドながら、人の良いビームを好演した。

 今回は主要な役柄では、ラーマの叔父がひろ香祐(現専科)から天飛華音に。年齢の近い叔父の役作りで、ビームを導きつつ苦悩を分かち合う存在として演じた。

 前回から2年ということで、上級生はそのままの役を引き継いだが、下級生は稀惺かずと(ジェイク)、瑠璃花夏(キャサリン)、乙華菜乃(ジェニー)、茉莉那ふみ(マッリ)らビーム編の新人公演で演じた役を、今回本役として演じる生徒も多く、成長を感じさせた。専科に異動したひろ香は、ビームの働く金物屋の主人で、温かな演技を披露した。

 また暁らが装着したフィナーレの大羽根も「RRR」らしく通常とはひと味違ったモノに。宝塚の大羽根といえば、通常はトップ、トップ娘役、トップをすぐそばで支える重要なスターの3人が付ける。素材はダチョウの羽を用いたもので、デザインは扇状。近年はトップのみ、後ろにナイアガラの滝のように垂れ下がった装飾がついている。だが今回はアシメントリーで、チュールレースのようなファブリックがメイン素材。詩、瑠風もナイアガラが装飾されており、さらには電飾まで装着されており、チカチカと輝くなど、通常より小ぶりながら派手さは抜群。インド映画のような色の洪水となっていた。

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