坂東巳之助 映画も歌舞伎もホラーラッシュの松竹に「怪談で暑い夏を乗り越えていただくと松竹さんもウッハウハ、私も幸せ」

 歌舞伎俳優の松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助、坂東巳之助、尾上右近ら17人が2日、東京・歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」(26日まで)の初日を迎え、そろいの浴衣に雪駄(せった)姿で開幕前に劇場前イベントを行った。

 歌舞伎座のある中央区は、イベント開始時刻の午前9時45分には気温34度で、幸四郎は「本当に朝すごい早くからすごい暑い。これに負けずに一丸となって熱いお芝居をお見せしたい」と猛暑にめげず気合十分。

 納涼歌舞伎は1990年に十八世中村勘三郎さん、十世坂東三津五郎らを中心に始まり、今年で37年目。勘九郎は「最初の時にも出演させていただいて、まだまだ若いつもりでいたんですけど、このメンバーでは2番目の年寄りになってしまいました」と苦笑しつつ、「若い人たちに負けず熱い芝居をしたい」と意気込んだ。

 第一部「怪談 牡丹燈籠」に出演する巳之助は「松竹さんは今年の夏はどうやらホラー怪談に力を入れているようでして、『口に関するアンケート』と『だぁれかさんとアソぼ?』と2作のホラー映画が上映されています。そして今日からは『牡丹燈籠』。松竹さんの怪談で暑い夏を乗り越えていただくと、松竹さんもウッハウハ、私も幸せでございます」と映画部門までウイングを広げてアピール。その後の本番では殺人を犯して成功をつかむも人が変わっていく伴蔵役を熱演した。

 イベントに参加した歌舞伎俳優は次の通り。

 松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、尾上右近、中村米吉、中村橋之助、中村福之助、中村虎之介、中村玉太郎、中村歌之助、市川染五郎、尾上辰之助、中村勘太郎、中村長三郎。

 また、この日の第二部では昨年11月に急逝した四世片岡亀蔵さんをしのんで「らくだ」が上演された。亀蔵さんの当たり役「駱駝の馬太郎」を兄の片岡市蔵が演じ、親交が深かった俳優の笹野高史も出演。死体役とあって絶妙な無言の動きで見せた市蔵をはじめ幸四郎、勘九郎、笹野らが何度も爆笑を巻き起こし、からりと明るく亀蔵さんをしのぶ舞台となった。

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