【ヤマヒロのぴかッと金曜日】夏の暑さに頭がぼ~っと!“私のやらかし事件簿”

 暑い!半端なく暑い!!いつからこんなに夏が辛くなったのだろう。「これだけ暑いと注意力も散漫になりがちだから気を引き締めていこう」といつも言い聞かせていたはず。なのにこの一週間で二つもやらかしてしまった。

 やらかし、その1。先週水曜日。電車での移動中、私は『ぴかッと金曜日』の原稿を書いていた。直射日光からアタマを守ろうと思い買ったばかりの折り畳み日傘が、ショルダーバッグのサイドポケットにすっぽり収まっていたはずだった。3500円。ちょっと高いけど酷暑対策のためには仕方ないかと購入したのだが、気づいた時にはポケットの中は空っぽ!

 電車の中でタブレットの台代わりにバッグを横に寝かせて足の上に置いていたので、その時スルリと抜け落ちてしまったのか、あるいはどこかに置き忘れたか。まだ3、4回しか使ってなかったのに…。大体いつもこんな感じだ。どこか抜けてる。まあしかし、失くしたモノはまた買えばそれで済む。

 本当に気持ちが凹んでしまったのは、やらかし、その2。

 農作物を育てる者としてこの暑さをどう乗り切ればよいのか、毎日頭を悩ませている。一番難しいのが水やりのタイミングで、ラジオ出演のため毎朝4時半に起床してはいるが畑の世話をする時間はない。生放送の後すぐに帰れても、昼間の気温は低くて30度以上、このところ40度も珍しくなくなり、水をあげてもすぐにお湯に変わるためそれはご法度!夕方にすればいいと思われがちだが、逆に湿度が上がるのでサッとしかあげられない。なので、たっぷり水やりができるのは週末の朝に限られるのだ。

 今年、ヤマヒロ農園では初めてスイカの栽培に挑戦した。例によってなんの予備知識もなく苗を購入。5月下旬、30平方メートル分の農地に9本の苗を植えてみた。週に2回の水やりと少しの肥料だけで、あとはほとんど放ったらかしにしていたのにまずまず順調に葉が茂り、7月に入っていくつか実がつき始めたのだ。すでにハンドボール大のものまで!!

 こうなると俄然やる気が湧いてくる。もっと大きく育てたい。一方でカラスや小動物からの被害にあわないようにしなくてはならない。支柱を立て網を被せて侵入を食い止めようか。いやそれは大掛かりな作業になるなぁ、などと思案していたらラジオのリスナーさんから素晴らしいアイデアをいただいた。

 プラスチックのザル二つでスイカをパカッと挟み込み、結束バンドで留めてしまうやり方。なるほど、これなら獣害にあわない。ザルの中に入れてしまっても葉が光合成をしてくれるので実はさらに成長する。つるが通る部分だけニッパーで切り取り、粘着テープでザルの切り口を覆って実を傷つけないように。これならカラスにやられることはない。

 初めからこんなに上手くいくなんてと、ほくそ笑みながら少し茂りすぎの葉っぱの整理をしようと不用意にハサミを入れた瞬間、ヤラカシタ…。根っこと実を繋ぐつるを間違えてバッサリ切り落としてしまったのだ。

 なんとも言えない虚脱感、喪失感に包まれ、ドロドロの汗が冷や汗に変わった。大げさなと言われるかもしれないが、私の不注意で生きものの命を絶ってしまった。それでも小さなスイカは赤く色づき、甘く水分たっぷりだった。

 失敗を教訓に、残されたスイカたちはなんとしても育てきらねば。

 ◆山本浩之(やまもと・ひろゆき)1962年3月16日生まれ。大阪府出身。龍谷大学法学部卒業後、関西テレビにアナウンサーとして入社。スポーツ、情報、報道番組など幅広く活躍するが、2013年に退社。その後はフリーとなり、24年4月からMBSラジオで「ヤマヒロのぴかッとモーニング」(月~金曜日・8~10時)などを担当する。趣味は家庭菜園、ギターなど。

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