井浦新と市川実和子 10代から30年来の友人同士が夫婦役「時の積み重ね、私たちにしか出せない空気はあったんじゃないかな」 映画「トロフィー」舞台あいさつ

 俳優の恒那(はんな=15)が11日、東京・テアトル新宿で主演映画「トロフィー」の公開記念舞台あいさつを共演の井浦新、市川実和子、ちすん、孫明雅(そん・みょんあ)監督と行った。

 朝鮮学校で朝鮮舞踊の部活に励む在日コリアンの主人公ソヒ(恒那)の日常と心を描いた青春映画で、10代から30年来の友人で、ともに人気モデルから俳優へと進んだ井浦と市川は、ソヒの両親であるサンジュ役とミリョン役を演じた。

 市川は「新くんとは10代の時からの知ってる仲なので、その時の積み重ねみたいなものは、私たちにしか出せない空気はあったんじゃないかなと思っていて。ホントに一緒に過ごしたが時間あるので」としみじみ語り、「演技する上でも助けてもらって」と井浦に感謝した。

 井浦も「実和子さんはいろんな話を現場でする。家族の骨組みをずっと実和子さんが作ってくれて、僕はそこに乗っかって、家族っていいなって遠くから見てる感じで過ごしてた気がします」と、市川が現場で果たした役割に敬意を表し、恒那も「本当に気さくな方で、撮影の合間だったりにずっとお話しさせてくれたり、弟役とも3人でお話しして、緊張がほぐれて楽しく撮影できた」と振り返った。

 孫監督は「初めて新さんと面談した時、『世の中に必ず差別があって、この映画を作っても差別はなくならないと思う。でも自分が(差別を)なくすために一つできることがあるとしたら、この映画に参加してみたいと思う』とおっしゃっていて。その時にすごくサンジュが遠くを見てるって言うセリフがあるけど、社会がこうなるために自分が俳優としてできることをするというところが、新さんってすごくサンジュだなと思ったんです。足元を見てらっしゃる」と、井浦の姿勢を称賛した。

 恒那も「井浦さんとはケンカするシーンがあって、『やめて』っていうセリフを言うタイミングを間違えた時、やらかした!と思ったけど『それは自分の感情で出たものだから失敗じゃないし、自分の感情でやりたいようにお芝居していい』とおっしゃってくださって。それが印象に残っています」と、井浦の金言を明かした。

 井浦は照れ隠しか「全然覚えてない」と言い、「きっと自然に出た、生理的に出た(言葉の)方が、セリフよりもその瞬間に言いたくなるから出るんだと思うな、と(いう意味で)言ったんだと思います」と自己分析していた。

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