尾上右近 坂東巳之助との関係性は「精神的旦那さん」と告白 巳之助ツッコミ「知らない言葉だな!」 八月歌舞伎座「怪談 牡丹灯籠」で夫婦役
歌舞伎俳優の坂東巳之助と尾上右近が9日、都内で開かれた東京・歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」(2~26日)の第一部「怪談 牡丹燈籠」の取材会に出席した。
巳之助と右近は「子供の頃からずっと一緒」(右近)で、共演も多く、公私ともに関係が深い。「牡丹燈籠」では初の夫婦役で、巳之助が伴蔵を、右近がお峰を、それぞれ初役で勤める。
右近は夫婦役について「僕と一緒にやることによって、ちょっと違った巳之助さんを感じていただけるんじゃないかな。それが伴蔵とお峰の関係性に重なってくる部分が歌舞伎ならではの面白さであり、『牡丹燈籠』を2人でやる意味でもあるんではないかな」と、現実と虚構のオーバーラップの勧めを説き、巳之助は「菊五郎劇団にとっても歴史のある大切な演目を右近君と一緒に作っていけるというのはすごくうれしいし楽しみ」と胸躍らせた。
右近は伴蔵とお峰が「お金のない時の方が楽しそう」と指摘し、巳之助との関係に重ねて「小学校時代に出会って中学時代も高校時代もよく一緒に(過ごした)。2人旅したこともある。(金銭的に)満たされてなくても楽しめるということが特に前半の2人には感じられると思う。2人でいることが楽しいと感じさせる前半の空気が好きなんですけど、まさに僕らの十代はそれを感じて一緒にいたなと思います。二人の関係性と役の関係性が重なってくるのが、どういうふうに自分でも感じるのか、お客さんが感じるのか。同じ時代に仲間に巡り会えることも、ルーツを感じることも歌舞伎の醍醐味だと感じている。その2つの醍醐味が詰まっていると思います」と熱く語った。
歌舞伎俳優としてのお互いについて、巳之助は「自分1人じゃ行けないところまで連れてってくれる相手。僕1人で出せる色とは違う色になる相手」、右近は「3つという年齢の違いで、お互い大事なポジションで共演させてもらったりする上で、もう大いに甘えてますね。僕は巳之助さんに甘えて、ちょっと精神的旦那さんみたいなところはあります」と話し、「精神的旦那さん」には巳之助も「知らない言葉だな!」とツッコミ。
右近は「きちんと考えてきちんと整頓して冷静に判断して、きちんとした安全性を確認してくれる巳之助さんがいるから安心して衝動のままに動けるところはあります」と説明し、「巳之助さんと一緒にやる時は一番安心してるかもしれない。どんな姿でも見せ合えている確信がある。ここまで来られて良かったなってホントに思っております」と、絶大な信頼感を口にしていた。
