元宝塚トップスターの彩風咲奈 新たな一面切り拓く!舞台「HiGH&LOWー」で海賊一家の頭領役

 元宝塚歌劇団雪組トップスターで俳優の彩風咲奈(36)が、退団後2作目となる舞台「HiGH&LOW THE 戦国 外伝」(15~30日、東京建物ブリリアホール。8月7~9日、梅田芸術劇場メインホール)で海賊一家の頭領役に臨む。「初めて飛び込む世界過ぎて楽しい。ワクワクしてます」と稽古場で胸を高鳴らせている彩風に、宝塚との違いや目指す俳優・彩風咲奈像を聞いた。

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 彩風がふんする謝羽良彩音は、天下を動かす力を持つ「龍の秘宝」を巡り須和国義勇軍の叢雲颯斗(小野塚勇人)、山賊・斑目一家の頭領・斑目笹玖(笹森裕貴)、謎の宗教「天都教」と四つどもえの争奪戦を繰り広げる。

 「HiGH&LOW」といえばEXILE TRIBEの総合エンタメプロジェクトとして映画やドラマ、演劇などで展開されてきた男っぽい世界だ。今回の共演者も男性が多いが、彩風は「いろんな畑の方々が集まっているので、自信を持ってやって来たものを出し切るだけかなと思いますし、演技を作っていく上では男性も女性もあまり違わないというのを感じています」と言う。

 今年3月、退団後初舞台となるミュージカル「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」に主演した際にはまだ「座る時にどうしたらいい?とか、男性の胸に飛び込む時とかどうしたらいい?とか、そういうことに悩みました」という難しさを感じていた。「宝塚で極めたものは全て男役の芝居、男役のダンス、男役の歌だったので、彩風咲奈という一人の俳優としては何も極めていなかったことに気付きました」と苦笑する。

 一方で「初めての現場に飛び込む楽しさを知ってしまった。知らない方々とお芝居をするのは新鮮ですし、自分が用意してきたものとは全然違うものが飛んでくるし、自分が返すものも勝手に変わるので、そういう掛け合いが楽しい」と、同じ顔ぶれで演じる宝塚とは異なる一期一会の興趣を知ったことで「前回の経験が大きい」と意欲的に臨めている。

 彩音役については「豪快で男勝りで荒々しいセリフも多いので強い女性に見えるけど、ストーリーが展開していくうちに秘めているものも見えてくる」と説明し、「彩音が変わっていく姿」と「宝塚時代もやったことがないハードな殺陣」とを「同時進行で楽しんでいただける」とアピール。

 男性相手の殺陣にも「男役をやってきたプライドと言いますか、あまり格差を感じてはいない」と手応えをにじませた。

 退団後の現状を「年間スケジュールが決まっていない怖さはありますが、決まってないからこそやりたいと思うことに飛び込んで行けますし、選択肢があるって怖くもあり、すごく楽しい」と満喫しており、今後も「可能性をいろいろ広げていきたい。やりたいと思ったものはなんでも挑戦します」ときっぱり。

 「宝塚での経験は自分の中で持ちつつも、新しい俳優・彩風咲奈の人生をここから積み上げていきたい」と、りりしく未来を見つめている。

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 彩風咲奈(あやかぜ・さきな)1990年2月13日生まれ、愛媛県出身。身長172センチ。宝塚音楽学校第93期。2007年、宝塚歌劇団に首席入団。星組「シークレット・ハンター」で初舞台。雪組配属。新人公演に5度主演。14年、「パルムの僧院-美しき愛の囚人-」でバウホール単独初主演。21年、雪組トップスター就任。「CITY HUNTER-盗まれたXYZ-」でお披露目。24年、「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」で退団。趣味は読書。特技はダンス。愛称「さき」。

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