ギター神も在籍したスーパーグループ 未発表&レア音源満載の5枚組CD6・12発売「クリームの素晴らしき世界」
エリック・クラプトン(ギター)、ジャック・ブルース(ベース)、ジンジャー・ベイカー(ドラムス)が結成した伝説のスーパーグループ、クリームの3rdアルバム「クリームの素晴らしき世界」のスーパー・デラックス・5CDエディションが6月12日に発売されることが17日、分かった。紛失したと考えられていたテープから、未発表トラックやレア音源が収録される。
「クリームの素晴らしき世界」は1968年6月14日リリース。スタジオ録音ディスクとライヴ演奏ディスクの2枚からなり、バンドの創造性が頂点を極めた革新的な作品だったが、クリームは発売26日後に解散を発表した。
スーパー・デラックス・エディションには紛失したと考えられていたオリジナルのモノ音源が初収録されるほか、収録曲のアウトテイク、別ミックス、ライヴ音源、新たに修復されたアルバムのステレオヴァージョンも収録。制作時にはHaecoのCSG処理(ステレオ音源にモノラルの再生機器との完全な互換性を持たせるためのもの)が施されていたが、修復版ではステレオの音像をぼやけさせていた処理の影響を除去している。
プロデューサーのフェリックス・パパラルディが所有していた参照用テープの音源も収録。完全に紛失したと考えられていたこのテープからは、スタジオ音源の制作過程がかいま見える。
1960年代中期、パパラルディと妻ゲイルはニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのマクドゥーガル・アリーにあるキャリッジ・ハウスに住み始めた。夫妻は1970年代前半に転居し、ビニール袋に入った数百本のオープン・リール・テープを忘れていったが、大家だった女性が保管していた。
パパラルディがプロデュースしていたヤングブラッズのテープの他、クリームとの仕事のテープも含まれていた袋を今から20年ほど前に収集家のコア・ヨーズが入手。ラリー・イェレン(映画『エリック・クラプトン~12小節の人生~』のプロデューサーで、多くの音楽ドキュメンタリーでアーカイヴ・プロデューサーを務めた)に知らせた。ビル・レヴェンソン(リイシュー・プロデューサー)とジョニー・チャンドラー(英国出身のA&Rのエキスパート)の協力を得てテープを買い取る準備が整えられ、本プロジェクトに加えるべく音源の変換処理が行われた。
パパラルディを迎えてのスタジオでのレコーディング・セッションは1967年7、8月にロンドンのIBCスタジオで行われた。2ndアルバム「カラフル・クリーム」がリリースされる数カ月前で、同年9、10、12月には米国でレコーディング。録音は1968年春に終了した。
2枚目のディスクにはウィンターランド・ボールルームで録音された3曲とフィルモアで録音された1曲、計4曲のライヴ音源が収録された。
5枚組CDの内容は次の通り。
ディスク1=クリームの素晴らしき世界:イン・ザ・スタジオ~2026リマスター/クリームの素晴らしき世界:イン・ザ・スタジオ フェーズ・コレクテッド・2026リマスター(未発表音源)
後者はスタジオ・パートの9曲を新たにリマスタリングしたステレオ・ヴァージョン。オリジナル版にはCSG処理が施されていたが、新リマスター版ではCSG処理の効果を打ち消して位相のズレを修正。細部まで鮮明に聴こえる明瞭な音場を実現している。
ディスク2=クリームの素晴らしき世界:イン・ザ・スタジオ~ステレオ・リファレンス・リールズ(未発表音源)/クリームの素晴らしき世界:イン・ザ・スタジオ~モノ・リファレンス・リールズ(未発表音源)
スタジオ・パートの収録曲を新たにリマスタリングしたモノ&ステレオ・ヴァージョン。フェリックス・パパラルディが個人所有していた参照用リールの音源を基にしており、世に出るのは初。各9トラックのこれらのミックスには、アルバム収録ヴァージョンとは異なるミックスも多数含まれている。
ディスク3=クリームの素晴らしき世界:ライヴ・アット・ザ・フィルモア・オーディトリアム&ウィンターランド・ボールルーム~2026リマスター
ディスク4=クリームの素晴らしき世界:モア・ライヴ・アット・ザ・フィルモア・オーディトリアム&ウィンターランド・ボールルーム~2026リマスター(未発表音源)
1968年3月に行われた一連のコンサートで演奏された8曲の追加トラックを収録。7トラックは1970年の「ライヴ・クリーム」と1972年の「ライヴ・クリーム Vol.2」で日の目を見ていた。1968年3月10日にウィンターランド・ボールルームで録音された「ウィアー・ゴーイング・ロング(間違いそうだ)」は初の公式リリース。
ディスク5=クリームの素晴らしき世界:イン・ザ・スタジオ~レアリティーズ・2026リマスター(未発表音源)
15トラックの秘蔵音源を収めた新たなレア音源集(9トラックは未発表)。アルバム収録曲の初期ヴァージョン、別ミックス、シングル・ヴァージョンを含む。目玉となる「ホワイト・ルーム(アーリー・ヴァージョン・モノ・ミックス)」、「デザーテッド・シティーズ・オブ・ザ・ハート(荒れ果てた街)[ラフ・モノ・ミックス/ノー・ストリングス]」、「クロスロード(十字路)[モノ・シングル・ヴァージョン]」の3トラックの他にもステレオ/モノの両方を含む7トラックの別ミックス、3トラックのシングル・ヴァージョン、2トラックの秘蔵ライヴ音源を収録。
