マツコ復帰。改めて考える「愛される理由」 山田美保子氏コラム
【山田美保子のミホコは見ていた!】
13日、「5時に夢中!」(TOKYO MX)でマツコ・デラックスが復帰。2月9日、同番組に入院先より電話出演してから9週ぶりの生登場だった。
その間、マツコの席を守っていたのは旧知の女装家らや金曜MCでもあるミッツ・マングローブだったが、番組ファンはトレーダーの若林史江氏とのコンビ復活を心待ちに。そのため、同日、氏がマツコとの2ショットと共に「来週もちゃんと出演してくれますよーにwwww」とポストしたXには1万4000以上の「いいね」が付いた。
代役と言えば、10日、大久保佳代子とタイムマシーン3号をスタジオに招いたのは「マツコ&有吉かりそめ天国」(テレビ朝日系)だ。そして代役を置かず、マツコの席に大きな達磨を座らせていたのは「月曜からよふかし」(日本テレビ系)。「週刊さんまとマツコ」や「マツコの知らない世界」(共にTBS系)はリピートを駆使しながらマツコの帰りを待っていた。
なので空白を感じることはほとんどなかったが、改めてマツコがテレビに絶対に必要な人なのだということがわかった。
歯に衣着せぬ物言いが真骨頂であることは周知の事実だが、その全てに愛があり、間や緩急の使い分けもパーフェクト。素顔のマツコは礼儀正しくて上下関係を重んじていて、本当に人のことをよく見ている。また、裏方スタッフの名前をキッチリ憶えていて彼らの一挙手一投足に愛あるツッコミをマメに入れるのだ。
ツッコミと言えば、女性リポーターらを「ババア」と呼びながら爆笑トークを展開するCMイベントへの完全復帰を期待しているのは広告界だ。
演者になる前から“視聴者のプロ”だったので各番組の特徴を熟知していて、自身の立ち位置や役割をシミュレーション。だからこそ多くの視聴者から愛される振る舞いができているのだ。
筆者は23年前、「週刊女性」で連載されていたコラム「マツコの部屋」時代からの大ファンで、それをラジオで話したところ、便箋3枚にギッシリ綴られた丁寧な礼状が届き、驚いた経験がある。
その後も放送作家として、ライターとして、様々なオファーをしたものだが、都度、律儀に対応してくれたし、断られた際も、その理由が心から納得できるものだった。
「5時夢」では「本当に働きたくないんですけど。すみません」と正直に語っていたマツコだったが、すみません、テレビ関係者を代表して言わせてもらう。「お願いだから、もう少し働いてください」
