「こわい日本」謝罪のMBS社長 特定政党への偏り「ない」 よんチャンTV制作現場をかばう場面も
毎日放送(MBS)の虫明洋一代表取締役社長が29日、大阪市内の同局で新春社長会見を行い、同局「よんチャンTV」の22日の放送内容について「非常に不適切な表現がありました」と謝罪した。
番組内で衆院選について政治ジャーナリストの武田一顕氏の解説を紹介した際、「有権者の判断軸は?」と題し、モニター上に中道改革連合、国民民主、共産、れいわを「優しくて穏やかな日本」と表記する一方で、自民、維新、参政を「強くてこわい日本」と表現。その日のエンディングではメインMCの河田直也アナウンサーが「訂正とおわび」を発表していた。
虫明社長は「武田さんの『こわい』という表現の真意は、国民にとって恐怖や脅威になるという意味ではなく、周辺諸国から見て、外交安全保障上、手ごわく侮れない日本という意味のものでした」と説明。モニター画面は同社社員、外部スタッフを含む複数人で議論の上で作成されたといい、「口頭でアナウンサーがフォローすることによって、武田さんが当初おっしゃりたかったことは伝わるという判断であの場に臨んだと聞いています」と番組側の意図を説明したが、「説明不足。そこに雑さがあった」と語った。
「丁寧さに欠けたまとめ方。こわいという表現だけネガティブな表現となっており、画面全体のバランスが取れていなかった」と自省する一方で、制作現場をかばう場面も。「解散報道があってから、特に『よんチャンTV』においては、自信をもって丁寧に各党の公約や主張を紹介してきた。22日に雑なことをやってしまったけれども、総体としては胸がはれる選挙報道、政治状況の分析をやってきたと思います」と語った。
また、制作の過程で特定の政党に対しマイナスになるような意図が入ることはなかったのかを問われると、「ないと聞いていますし、ないと思っています」と即答した。
