片岡仁左衛門 文化勲章受章に「子孫への置き土産、そんな気持ちです」過去1年間の休養も述懐
政府は17日、2025年度の文化勲章を、スポーツ振興の王貞治氏(85)や歌舞伎の片岡仁左衛門(81)、ノーベル化学賞に選ばれた錯体化学の北川進氏(74)ら8氏に贈ることを決めた。
この日、仁左衛門は都内で会見し「私の子孫への置き土産と言いますか、そんな気持ちです」と心境を吐露。受章の連絡は電話で受け、まず仏壇に向かって歌舞伎俳優だった父や兄に喜びを伝えたという。1993年に肺膿腫(のうしゅ)と食道亀裂で1年間の休養を余儀なくされた時期のことを聞かれると「そのときに思ったのは、私が(仁左衛門を)継ぐ人間であれば、命が助かるだろうということ。神様が命をくださったという責任感ですね」と述懐した。
文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同4日に都内ホテルで開かれる。
