吉永小百合 東京国際映画祭「特別功労賞」受賞「映画界の功績をたたえ」

 東京国際映画祭が14日、俳優・吉永小百合(80)に第38回東京国際映画祭(27日~11月5日)において、長年の映画界への功績をたたえて、特別功労賞を授与することを発表した。

 吉永は1959年に「朝を呼ぶ口笛」で本格的な映画デビューを果たして以来、常に第一線で活躍。その出演映画の本数は120本以上に及ぶ。キャリアを通じ、芸術性と大衆性を兼ね備えた数多くの傑作に出演し、日本アカデミー賞では史上最多となる最優秀主演女優賞を4度受賞(「おはん」「天国の駅HEAVEN STATION」、「つる -鶴-」「華の乱」、「長崎ぶらぶら節」、「北の零年」)。また、文化功労者としての選出をはじめ、紫綬褒章を受章するなど、その功績は高く評価をされている。

 東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康氏は「吉永さんは、長年にわたり幾多の困難に立ち向かいながら日本映画の頂点に上りつめた方です。その姿は、この度、主演された『てっぺんの向こうにあなたがいる』の中で女性として世界初のエベレスト登頂を成し遂げた不屈の登山家の姿と重なります。その映画が東京国際映画祭のオープニング作品として上映される機会に、吉永さんの偉大なご功績に対する敬意と感謝の証として特別功労賞を贈呈できること栄誉に思います」とコメントした。

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