宝塚 星組スター・天飛華音が2度目のバウ主演 若き日の伝説の王をドラマティックに描く
宝塚歌劇団星組スター・天飛華音(あまと・かのん)のバウ主演作『アレクサンダー -天上の王国-』が30日、兵庫県の宝塚バウホールで初日を迎えた。
舞台は紀元前4世紀。史上初の東方遠征を果たし、ギリシアからインドに及ぶ広大な領地を治めたとされる伝説の王・アレクサンダーの物語。まだ王子だった頃の彼が“世界一の王国を築く”という壮大な夢を抱くに至ったその真実と愛を、ドラマティックに描く。
3度の新人公演主演と23年10月のバウ初主演を経て、今回も堂々とスポットライトを浴びた天飛。その華やかな容姿と持ち前の舞台度胸で、若き日の英雄の姿を生き生きと演じた。ヒロインのサーヌ(瑠璃花夏=るり・はなか)との恋物語も美しく、華麗な剣術で戦闘シーンもダイナミックに描いた。
アレクサンダーを最も近くで支え、人の心を読むという不思議な力を持つ男・ヘファイスティオンを演じたのは稀惺かずと(きしょう・かずと)。主人公の分身とも言うべき盟友だが、伸びのある歌声などで自らも抜群の存在感を放ち、天飛とともにステージを彩った。
宝塚バウホールでの公演は10月12日まで。東京公演(東京建物 Brillia HALL)は10月21日~27日。
