桂米団治「米朝を知らない噺家も増えた」 桂米朝さん生誕100年「今、イズムを感じてほしい」
上方落語協会は30日、大阪市の天満天神繁昌亭で会見し、「桂米朝 生誕百周年ウイーク」(10月20~26日)と、「文化勲章受章 桂米朝 生誕百年記念月間」(11月3~30日)の開催を発表した。
米朝さんが亡くなって10年の節目でもあり、当初は「米朝ウイーク」のみの開催予定だったというが、米朝さんの功績をたたえるには1週間では足りない、と笑福亭仁智会長の一声で期間延長が決まった。若手からベテランまで、ほぼ全ての協会員が出演。仁智会長は「今の上方落語があるのは米朝師匠のおかげといっても過言ではない。協会全体でいま一度、米朝師匠の研さん、功績を胸に刻んで、新たな一歩という形にするために」と、言葉に力を込めた。
孫弟子、ひ孫弟子、やしゃご弟子なども合わせると、これまで誕生した一門は93人。米朝さんの息子でもある桂米団治は「米朝という存在を知らない噺家もお客さんも増えました。今、ここで米朝イズムなんてものを感じていただけたら」と、願いを込め、桂米二も「皆さんに米朝を忘れてほしくない、という思いもございます」と、思いを語った。
