韓国お笑い界の巨匠が76歳で死去 韓国コメディー多様性のパイオニアとして活躍
韓国お笑い界の巨匠・ジョン・ユソンさんが25日、気胸の悪化により死去したと大韓民国放送コメディアン協会が発表したと26日、現地メディアのYTNなどが報じた。76歳だった。
記事によると、ユソンさんは7月初旬に気胸の手術を受けた後、呼吸困難などの症状が続いていたという。その後、全羅北道全州市の大学病院で治療を受けていたが病状が悪化、25日の午後9時5分ごろに息を引き取ったと伝えた。
コメディアン協会長のキム・ハクレはYTNの取材に対し、故人の娘から電話を受けたため、危篤状態の中お見舞いに行ったと明かし「ユソン兄さんは、私の前で痛みを全く表に出さなかった。普段と変わらない会話と冗談まで言ってくださり、最後までコメディアンとして生き抜かれた」と明かしたことを伝えた。
ユソンさんは2024年11月、コメディアン・キム・デヒのYouTubeチャンネルにゲスト出演した際「24年だけで急性肺炎、不整脈、コロナに罹患し、3度も入院した」と明かし、かなり痩せた様子だった。
ジョン・ユソンさんは大学卒業後、69年に放送局・TBCに特別採用され、コメディー作家として働いていたが、コメディアンに転向。故人の登場以前の韓国コメディー界は、スラップスティックなど主に身体で笑わせる要素が多かったが、70年~80年代はユソンさんにより、ユーモラスな話術を中心としたギャグが一つの軸を形成し、韓国コメディー界の多様性に芽生えをもたらした。
現在SNSでは、多くの現地有名人が故人へ哀悼の意を表している。
