南こうせつ、イルカ、小室等らフォークのレジェンドが聖地・日比谷野音に別れ 37回目出演こうせつ「特別な場所でした」
シンガー・ソングライターの南こうせつ(76)が21日、東京・日比谷公園大音楽堂で「東京フォークジャンボリーin野音~日比谷野音 The Final」を開催し、イルカ(74)、元憂歌団の木村充揮(71)、小室等(81)、元ふきのとうの細坪基佳(72)、孫世代のシンガー・ソングライター、きばやし(25)が出演した。
「日比谷野音」の愛称で親しまれた同会場は再整備工事のため今月末で閉館するため、プライベートパーティーコンサートで3回、単発イベントで2回、グリーンパラダイスで31回出演してきたこうせつにとっても、37回目の出演となる今回がいったん最後となった。
こうせつは「ここは特別な場所でしたよね」と、ロック勢やジャズ勢のみならず、フォーク勢にとっても聖地だったことを振り返り、「野音でみんな顔をそろえられてラッキーとしか言いようがない。こうやってそろって歌えるのは本当にうれしい」と喜んだ。
ライブではこうせつが「神田川」、イルカが昨年末の紅白に続いてこうせつとともに「なごり雪」、小室が7月に死去した上條恒彦さんに曲提供した「だれかが風の中で」、木村が「おそうじオバチャン」、細坪が「白い冬」、きばやしがザ・ディラン2の「プカプカ」など、数々の名曲を披露。細坪の「春雷」に続いて小室が「雨が空から降れば」を歌い始めると、本当に雨が降り出すミラクルも起きた。
アンコールではフォーク史に残る名曲、高田渡さんの「自転車にのって」と、五つの赤い風船の「遠い世界に」を全員で歌い、2500人の観客もフォークならでは、こうせつの歌詞先導で合唱して、日比谷野音に別れを告げた。
こうせつは「もし新しくなったら、またここで歌えたらいいなと思う」と、新・日比谷野音での再会を願い、「今年の紅白はこのメンバーで一緒に」とブチ上げていた。
