林家ペー、パー子自宅火災 パー子病院搬送 命に別条なしも近隣住人「住める状況ではない」

 タレントの林家ペー(83)、パー子(77)夫妻の東京・赤羽の自宅で19日午後0時半ごろ火災が発生。室内にいたパー子は病院に搬送された。その他2人も搬送されたが、いずれも命に別条はないという。ぺーはこの日、師匠の故・初代林家三平さんの法事に出席して留守にしており、パー子は仏壇のろうそくに火を付けようとして、誤って燃え広がったと話しているという。

 底抜けに明るいピンクの衣装とそのキャラクターでお茶の間の人気を博している夫妻が、思わぬ災難に見舞われた。

 19日午後0時45分ごろ、夫妻の自宅がある5階建てマンションの、3階の一室から煙が出ていると目撃者から110番があった。火災現場は2人の自宅で、パー子は警察で事情聴取を受けた後、病院に搬送された。煙を吸い込み、右手に軽いやけどを負っているものの、命に別条はないという。東京消防庁によると、約30平方メートルが焼け、ポンプ車など29台が出動。火は約3時間半後に消し止められた。

 ペーはこの日、東京都足立区の常福寺で行われた、師匠である故・初代林家三平さんの法事に出席。その最中に電話で連絡を受け、急いでタクシーに乗って自宅に戻ったという。捜査関係者によると、パー子は「仏壇で火を付けようとしたら燃え広がった」と説明しており、警視庁と東京消防庁が詳しい状況を調べている。

 火事が発生したマンションは大通り沿いで、現場は一時騒然。火はかなりの勢いで燃え上がったとみられ、夫妻の自宅である3階の部屋の真下に住む男性は「帰ってきたらもう部屋に入れなかった。もうぐちゃぐちゃ。電気もつかないし、天井も抜けている」と室内の様子を明かし、「(夫妻の部屋は)もう住める状況ではないのでは」と話した。

 ペーは1964年、「昭和の爆笑王」の異名を取った初代林家三平さんに入門。72年に妹弟子のパー子と結婚した。パー子の実家が赤羽だったこともあり、結婚直後から2人も赤羽に在住。すでに50年以上暮らしている。

 ◇林家ペー(はやしや・ぺー 本名=佐藤嘉彦)1941年11月29日生まれ、大阪市出身。64年、初代林家三平に入門。72年にパー子と結婚し、夫婦での活動が目立つように。記憶力に定評があり、多くの有名人の生年月日を記憶している。有名人との写真を多数撮影していることでも知られる。

 ◇林家パー子(はやしや・ぱーこ 本名=佐藤粋子)1948年8月13日生まれ、東京都出身。68年に初代林家三平に入門。幼少時からピンク色の服を好んでおり、ペーと結婚後は2人でのトレードマークとなった。甲高い笑い声が特徴。

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