【山田美保子のミホコは見ていた!】「世界陸上」でTBS系列、女性アナウンサー輝く

 「東京2025 世界陸上」を放映するTBS。総合司会の江藤愛アナを始め、実況や現地リポート、パブリックビューイングの仕切りなどに系列局を含め、女性アナウンサーが大活躍している。

  長年、「世陸」で織田裕二の横に立っていたのは元フジテレビアナウンサーの中井美穂。当時は「他局を辞めてフリーになった女性アナを最初に使うのがウチ」と悲観的とも自虐的ともとれる声が局内から聞かれたものだが、今大会では「Nスタ」金曜日の日比麻音子アナや、「THE TIME,」の篠原梨菜アナや佐々木舞音アナ、「news23」金曜日の上村彩子アナらが実況に抜擢されているのだ。

 スポーツの実況は、目の前で起きていることをただ伝えているわけではないことを御存知の方も多いだろう。担当することが決まれば、その競技について勉強したり、周辺取材をしたりして、実際に話すことの何十倍もの量の資料や独自ネタを頭に入れて臨むのだ。

 毎年、「箱根駅伝」を実況する日本テレビでは大会の約一年前から各大学へ取材に入り、結果を大学ノートにギッシリ記録。当日はストップウォッチを片手に女性アナも中継車に乗り、先輩をサポートする光景が見られる。

 またフジテレビやテレビ朝日でも、フィギュアスケートならこの人、陸上ならこの人と、明確に顔が浮かぶ女性アナがいるものである。

 だが、在京民放局で唯一ラジオと兼営のTBSでは、スポーツ実況のチャンスを与えられる男性アナが数多くいるせいか、女性アナの進出は少々遅れていたかもしれない。

 そんな中、古くは木村郁美(元)アナが長年、競輪番組に関わり、G1レースでは現地でリポートしたり優勝者にインタビューしたりしていたものだ。また昨年は篠原アナの競馬実況デビューが大きな話題になったし、クイーンズ駅伝や女子サッカー、ネーションズリーグなどバレーボール大会で頭角を現すのは若手の御手洗菜々アナだ。

 何を担当している人が上だとか外回りが下だとか、メインを張る人が偉いというような考え方が正しいとは思わないが、自局の花形番組「世陸」で実況やリポートを経験した女性アナらが選手同様、大きな成果を得ているのは間違いなさそう。個人的には「ラヴィット!」の田村真子アナの女子マラソンでのリポートをとても新鮮に感じた。

 最後に、ニュースワイドから歌番組、スポーツまで生放送に強い江藤アナは本当に凄い。後輩アナたちも続いてほしい。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス