無念5位の村竹ラシッド、涙止まらず「何が足りなかったんだろうなって…」メダルまで0秒06差「みんなと一緒に喜びたかった」

 「陸上・世界選手権・男子110メートル障害決勝」(16日、国立競技場)

 昨夏のパリ五輪5位で、日本記録保持者の村竹ラシッド(23)=JAL=は13秒18で5位に終わり、世界陸上同種目日本人初のメダルはならなかった。日本勢2大会連続の5位入賞となった。

 好スタートから終盤までメダル争いに加わったが、ゴール手前で競り負ける形となった。電光掲示板で5位を確認すると、トラックに大の字に倒れ込んで悔しさをかみしめた。

 メダルまでは0秒06差。インタビューでは「何が足りなかったんだろうなって。何が今まで間違ってたんだろうなって」と語ると涙が止まらなくなり「パリが終わってからの1年間、本気でメダル獲りにいくための練習をした。何が足りなかったんだろうなって…すいません」と、顔を上げることができなくなった。

 8月に今季世界2位で、日本記録を更新する12秒92をマーク。堂々の金メダル候補として臨んだ自国開催の大舞台で順当に最終決戦に進んだ。だからこそ、輝く勲章が欲しかった。「自国開催でこれだけ観客の中で走れたのは、1人のアスリートとして本当に幸せです。だからこそメダルとって、みんなと一緒に喜びたかった」と、最後まで涙が止まらなかった。

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