見上愛ヒロインの朝ドラ「風、薫る」クランクイン 連日の雨にも前向き「何があっても乗り越えていける仲間」

 2026年度前期連続テレビ小説「風、薫る」が作品の舞台となっている栃木でクランクインし、14日、上坂樹里とW主演を務める俳優・見上愛が、重要文化財でロケ地でもある大雄寺で行われた取材会に出席した。

 役衣装の和装を身にまとった見上は「ものすごく背筋が伸びる」と緊張の面持ち。自身は8日から撮影が始まっており、「いよいよ始まったんだなって気がする」と心を躍らせる一方、雨が続き撮影がスムーズに進まないこともあると苦笑いで明かし、制作統括の松園武大氏も「かなり天候に悩まされている、毎日雨に降られてる」と悩めしそうだった。

 それでも見上は「大体そういう時は皆気分が落ちちゃったりしがちだけどこの現場はそんなことがなくて」ときっぱり。「スタッフもキャストのことも、この数日で何があっても乗り越えていける仲間だなと思える安心感があったので一年間すごく朗らかに撮影していけるぞと、それだけは確信に変わった」と充実の表情を浮かべた。

 8日には、自身の撮影シーンがないにもかかわらず、上坂が那須まで来てクランクインを見届けたといい、見上は「それがすごいうれしくて、心強いと思った」と笑顔で語り、松園氏も、その日だけは偶然にも晴れていたことを明かしていた。

 出演決定の会見から約半年間。役作りとして書道や歌、方言、所作など数々の稽古を上坂とともに積んできた。2人はバディ役として共演するが、ともにする時間が増えるにつれ「どんどん2人とも心を開いていって、少しずつ敬語が2人ともなくなってる」とうれしい変化を口に。「こういう少しずつの心の開きが台本ともリンクする部分があると思っているので、ここからまたしっかり手を握り合って同じ歩幅で歩いていけたら」と力を込めた。

 今作は明治時代、同じ看護婦養成所に入所した複雑な環境に育った2人のヒロインの半生を描く。見上は、不運が重なり若くしてシングルマザーとなった一ノ瀬リンを演じる。

 一ノ瀬のモチーフとなっている大関和さんは日本の近代看護の先駆者として知られ、黒羽藩の元家老の娘として生まれた人物。大雄寺は父が仕えていた黒羽藩の菩提寺となっており、黒羽は俳人・松尾芭蕉が「おくのほそ道」の道中で最も長く滞在したことでも知られている。

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