日テレ・河出奈都美アナ こだわり屋の原点は小学校の図工 湯婆婆のモノマネ秘話も明かす 「一行ポップ」放送5年目突入
日本テレビの河出奈都美アナウンサー(29)が「凝り性」を存分に発揮している。入社3年目から担当する「一行ポップ」(月~木曜、深夜0・54)が放送5年目に突入。「大切な番組」と、番組への愛と強いこだわりを熱弁。SNS上で大きな反響を呼んだ、特技の「千と千尋の神隠し」の湯婆婆のモノマネの秘話も明かした。
ガラス張りの窓から差し込む穏やかな光に包まれ、河出アナは爽やかに「一行ポップ」への思いを語った。「大切な番組です。入社3年目からやってることに驚きますし、あっという間にこんな年次になってしまったなと」。アナウンサー魂を込め続けた特別な存在だ。
番組は、コピーライターが考案した同局の他番組の魅力を表す一行コピーをナレーターが読んでいくというシンプルな構成で展開する。短い時間で最大限に魅力を届けることが求められており、「最初はどうこだわっていいか、読み方のバリエーションも少なくて、戸惑いもあった」という。
試行錯誤することは、性分に合っていた。河出アナは「昔から凝り性」。小学生では図工の工作で人気ゲーム・ドラゴンクエストのキャラクター・スライムの置物を作ったが、造形にこだわりすぎるあまり「1人だけずっと終わらなかった」ことがある。
「スライム単体だったら簡単なんですけど、いろんな武器を持たせたり、細かいところにこだわりだしたら、本当に終わらなくなってしまって。自分でも後悔して、小学生ながら、腹が立ちながらやっていました」。当時を苦笑いで振り返るが、それは“こだわり屋”の原点でもある。
中学、高校では吹奏楽部に所属。「毎回コンクールや大会の前に、楽譜の上に『一音入魂』と書いていた」と一音から気を配った。それは現在にも通じており、「言葉も同じで『この一瞬のフレーズに魂を込める』とやってきた」と熱く語る。
時間との戦いでもある生放送やバラエティーは「一瞬のやりとりで決まる」こと多いが、「一行ポップ」は細部までこだわる時間があり「すごく私にぴったり」だった。表現を追求するあまり「普通に読んだら数秒で終わるものが20分ぐらいかかったこともあります。難産でした」と苦戦する日もあるが、「それはそれで面白い」と挑戦を楽しんでいる。
現在、入社7年目。その間には、特技のジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯婆婆のモノマネを何度か披露し、話題をかっさらったこともあった。持ち前の表現力が光った、クオリティーの高い特徴的なしゃがれ声は「憑依(ひょうい)させられる」と得意げに笑う。
「中学、高校の休み時間に友達にモノマネを披露して一番ウケたのが湯婆婆だった」ことが始まりで、後輩からは「湯婆婆先輩」と呼ばれるほどだった。社会人になってから「モノマネできない?」と聞かれたことをきっかけに、今度はテレビで披露することになった。
ここでも“こだわり屋”が本領発揮した。「ブラッシュアップしなきゃいけない」と気合が入り、「湯婆婆のセリフの50音、どれを言われても返せます」という特技にアップグレード。反響は大きく、「湯婆婆」で検索すると「アナウンサー モノマネ」と予測変換が出るほどだった。
河出アナは、アナウンサーの仕事を「こだわればこだわるほど楽しい」と目を輝かせる。「だって、しゃべるって誰でもできるじゃないですか。こだわり力の強さがあることがアナウンサーとしての強みになる」と終わりなき追求を楽しんでいる。
今後は、「『一行ポップ』を集めて一つの作品みたいにできたら」と夢があるという。さらに「短い限られた放送の中で、一つ一つの言葉を大切に、こだわり抜いた言葉で話せるアナウンサーになりたい」と将来像も描いた。努力を怠らず、これからも人々にぬくもりのある言葉を届ける。
◇河出 奈都美(かわで・なつみ)1996年8月生まれ、東京都出身。青稜高を経て青学大卒。2019年に日本テレビに入社。2021年4月からスタートした「一行ポップ」のナレーションを担当し、現在は「シューイチ」、「Oha!4 NEWS LIVE」、「日テレNEWS NNN」などに出演。趣味は釣り、キャンプ、ゲーム。A型。157センチ。
