鬼越トマホーク 過激に丸裸 1時間超当たり前 芸能人「半生」深掘りインタビュー発信の「禁断裏話」

 お笑いコンビ・鬼越トマホークが、自身のYouTubeチャンネルで“記者泣かせ”と言えるほど濃密な、芸能人の「半生」を深掘るインタビュー動画を発信している。芸能界のゴシップを愛してやまない2人は、テレビでは知りえない出演者の素顔や魅力を引き出し、芸能人の新たな「取扱説明書」を作り上げている。コワモテな風貌と芸風通り「過激なことをやりたくて」始めた活動の中で、コンプラ全盛のテレビへの本音とともに、放送コードスレスレの「禁断裏話」を聞いた。

 芸人から俳優、アスリートまで多彩なゲストを“丸裸”にしてきた。金ちゃん(39)が「テレビじゃないんで深い話をしてくれる方が多い」と語る通り、動画は1時間超が当たり前。ゴシップ好きな2人だけに話題は尽きない。ゲストの素顔を引き出す取材力は芸人ならではだが、良ちゃん(39)は「新聞記者とやってることは一緒。人のふんどしで金稼いでる」と笑った。

 動画の内容がネットニュースに取り上げられることも多く、金ちゃんは「そこから動画を見てもらえるんでありがたい。ほとんどデイリーさんですよね」と感謝。すると良ちゃんは「おまえ(記者が)いないとこでデイリーの悪口言ってたろ!」と暴露し、金ちゃんも「おまえだろ!」と応戦。話の脱線すら武器に変える2人の掛け合いは、動画の醍醐味でもある。

 「過激なことをやりたい」と始めたチャンネルは代名詞の、毒舌を浴びせる「けんか芸」さながら「なぜ俳優・アーティストは薬物をやるのか」「絡みづらい芸能人」ランキングなど、攻めた企画が売り。金ちゃんは「コメントで『文春と変わんねぇじゃねえか、ゴシップばっかしゃべりやがって』って言われる」と苦笑いを浮かべ反響を明かした。

 半生を深掘る動画が生まれたのは空気階段・鈴木もぐらを招いたトーク動画がきっかけ。借金や当時別居していた家族の話など、強烈なエピソードから生い立ちを掘り下げるうちに、自然と一つのコンテンツに育った。また実際、ランキング系の過激企画ではゲストが集まりづらい側面もあったとし「親しみやすい」路線も取り入れ始めた。

 ただ、過激なことをやりたい思いがあるからこそ、昨今のテレビに思う部分もある。金ちゃんは「今めっちゃ厳しすぎるんですよ。コンプライアンスのさらに上に“自主コンプライアンス”がある」と指摘。やむを得ない放送時間やシーンのカットなどの制約にも触れ「テレビって良いとこ取りっていうか、ずっともったいないと思ってて。他にもめっちゃ芸人が頑張って面白くしてるのに流れないんだっていうのもあった」と吐露。時間の縛りなく好きにやれるYouTubeは、最適な活動場所となっている。

 芸能界の裏事情を扱う2人だからこそ「重大な秘密を握っている芸能人」を聞くと、金ちゃんは「ニューヨークです」と同期のコンビ名を即答。すると良ちゃんは「それ言ったらこいつは、週刊誌のフリーの記者と仲良いし、よく分かんない社長の飲み会の端っこにいたとか都市伝説もある。多分ニューヨークも何か持ってる」とけん制。金ちゃんは「お互い心臓握り合ってる」と笑った。

 芸能界は華やかな世界の半面、コンプラに敏感な令和の時代は、些細な一言でも炎上しかねない。良ちゃんは「表面上は文句言うけど新聞やテレビとけんかする気はない」と前置きし「過激発言はネット記事になるし、僕らがやってるのはメディアミックスですね」と表現。過激さと慎重さ、そのバランスを楽しみながら、2人は芸能界の裏側に切り込んでいる。

 ◇鬼越トマホーク(おにごえとまほーく)2010年5月、NSC東京校15期生同期で、首席卒業した良ちゃん(りょうちゃん=1985年12月27日生まれ。長野県千曲市出身)と、金ちゃん(きんちゃん=1985年11月6日生まれ。東京都板橋区出身)で結成。1度解散経験あり。激しい口論から止めに入った人物に毒舌を浴びせる「けんか芸」でブレイク。2024年の年間営業出演回数は、81回のジョイマンに次ぐ79回で、吉本芸人内で2位。24年10月、良ちゃんは坂井良多から今の名前に改名。

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