玉川徹氏 野党が政権担っても「あっという間に退陣になるのでは」、財源なき大型減税で退陣したトラス政権を想定

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が23日、テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演し、参院選の結果を受けて、自民党内に「下野論」があることに驚きをにじませた。ただ、現在の野党が与党になって減税政策を打ち出しても英国のトラス政権のように短命に終わるのではと推測した。

 番組では参院選の結果について話し合い、玉川氏は「下野を選択肢に入れていることに驚きですね。自民党は何の党だと言えば、政権を続ける党なんです。だから下野してもいいという話が出てくるのはびっくりで」と述べた。その上で「考えてみると発想としては出てくるかなと思います。本当に下野して野党が政権を取るとなると寄り合い所帯になります。寄り合い所帯を唯一結んでいるのが減税なんです。減税を本当に政権党が打ち出したときに何が起こるかというと、野党がそういう話をしただけで国債の金利が上がった。もし本当に政権党が減税を本気でやりだしたら、イギリスのトラスショックのようなことが起きてもおかしくない。そうなったときに大慌てになるでしょうね。与党のなかで」と持論を展開した。

 英国で2022年10月、「鉄の女」サッチャー元首相再来の評判もあったトラス英首相が在任45日の迷走の末、辞任を表明した。財源なき大盤振る舞いとみなされた看板の大型減税策が市場の混乱を招き、最大の同盟国の米国からもノーを突き付けられ、あっけなく英史上最速の退場に追い込まれた。

 玉川氏は「そうなるとやっぱり自民党だよねという形で戻ってくる。それはあり得るのではないか。例えば野党が一体になって政権をとって。立憲民主党が人数が多いから中心でやるとして、減税は一年だけですとやっても他はそうじゃない。恒久減税となると、どうなるんだろうと思います」と結束の難しさを指摘した。

 羽鳥アナは「減税を打ち出しても大混乱になってすぐに退陣すると」と補足。玉川氏は「あっという間に退陣になるのでは。そのあと政権交代した。ああいうことが日本でも起こりえるのではないか」と危ぶんだ。

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