Aぇ!group・小島健「もっとどん欲に」デビュー2年目突入 STARTOの未来担う「使命感」
Aぇ!group・小島健(26)がABCテレビ制作のテレビ朝日系ドラマ「こんばんは、朝山家です。」(日曜、後10・15)に先生役として好演している。自身は大学時代に教育学を専攻して学んでおり、ハマり役の演技に注目が集まっている。今作での芝居への思いとともに、グループとしてはデビューから2年目に突入し「もっと貪欲に」と決意をにじませた。
穏やかな表情ながら、熱い思いがのぞいた。日曜午後10時台放送のドラマへの出演に「すごい時間帯のドラマに出られるんやって、うれしかった」と笑顔。13日放送の第2話から本格登場している。
朝山家のホームドラマでキレる妻(中村アン)と残念な夫(小澤征悦)という衝突不可避の夫婦が叱責(しっせき)、ときどき愛で家族の難題を切り抜ける物語。小島は、朝山家の長男・晴太が通う療育施設の先生・中川陸役として優しい演技を見せている。
役作りも力が入った。実際に教員になった大学時代の同級生に連絡を取るなどして事前に役柄を思い描いた。「教育学部に入っていたことも(ドラマの制作陣は)知ってくださっていて、うれしかった。仕事しながらもしっかり通ったかいがあった」。学生だった当時は教育実習こそ行けなかったが、今作では実際に子どもとふれ合うシーンも撮影し「カメラを極限まで無視した」と自然体な姿が反映されている。
グループのメンバーも次々とドラマ、映画など芝居の仕事が続いている。4月期の同局系ドラマ「ムサシノ輪舞曲」に主演した正門良規(28)とは5月にツアーのあった北海道で食事に行き、演技について熱く語ったという。「字にするとリアルで内容は言えないけど、すごい刺激になった」と芝居への熱は高まっていたところでもあった。
5月15日にはグループのデビュー1周年を迎えた。「この1年、頑張ったと自分で褒めつつ、全然足りてないとも感じている。もっと貪欲に、やりたいことが無限に出てくる」。特に作詞など、よりクリエーティブな活動への意欲も増した。その上、バラエティー番組などに出れば「ここで一番ウケた人が自分でいたいという気持ちは増した」と関西人のプライドものぞかせた。
個人としての活動が充実する中で、小島はデビューから2年目に入ったAぇ!groupをリーダーとしてけん引。意識していることを問うと「リーダーとして特別に何かすることはあまりないんです」と気負いはなく進んできた。
STARTO ENTERTAINMENTからは第1号でもあり、現時点では唯一のデビューしたグループとして事務所の未来を担う覚悟がにじむ。「NHKの『うたコン』出演は使命感を持って臨んだ。ここからもう一回やっていくんだと」。今年2月には、事務所として23年9月から新規起用が見送られてきたNHKへの出演復帰もAぇ!groupが最初に果たした。
この1年で新たな経験を積んだ5人の結束はより強固に。「デビューしてからグループ活動って楽しいとより思えた。もちろん(売り上げなど)数字があからさまに出るから焦ることや難しいこともあるけど、それも5人で受け止めることができる。それぞれ個々の仕事も増えているけど、ジュニアの時よりもAぇ!groupに向き合う時間は増えている」。個でもグループでも快進撃は続く。
◇小島健(こじま・けん)1999年6月25日生まれ。大阪府出身。12年にジャニーズ事務所に入所。19年2月に結成の「Aぇ!group」のメンバーに。愛称は「こじけん」。趣味・キャンプ、ダイビング、映画鑑賞。血液型B。メンバーカラーは「紫」。
