バンド「杉山清貴＆オメガトライブ」が１９日、東京・日比谷野外大音楽堂でライブ「お～い、ヒロイシ！」を開催した。

　「杉山－」のオリジナルメンバーであるドラマーの廣石恵一さんが３月１６日に脳出血のため死去。バンドに欠かせない存在として活動を行っていた廣石さんをしのび、当初予定していた杉山ソロコンサートをバンドでのライブに変更。真夏の東京で、ファンと一緒に最高の祭りとして追悼公演が行われた。

　オープニング曲は「ＢＥＣＡＵＳＥ」、続けて１９８３年４月にリリースしたデビューシングル「ＳＵＭＭＥＲ　ＳＵＳＰＩＣＩＯＮ」を演奏。会場をオメガトライブの色に染めていった。

　２曲歌唱後、杉山がバンドメンバーを紹介し、「そしてもう一人、ドラマー廣石恵一！」と廣石さんも紹介。「いやいやいやいや、本当に人生っていうのは何が起こるか分からないね。去年のオメガトライブのツアー、普通に廣石が（ドラムを）やるもんだと思っていたけど、『え？』っていう状態になり、その分、ＧＡＡＡ（小川）がすごく頑張ってくれました。一年経ったらツインドラムでもやろうかと話してたんですけど、それも実現ならず…。でも今日は、廣石がいると思って。多分、その辺をうろうろしてると思いますので（笑）」と廣石さんへの思いを伝えつつ、会場を和ませた。そして、会場にいるファンも一緒に「お～い、ヒロイシ！」と大きな声でタイトルコールをして一体感を作り上げた。

　今公演は即完となり、チケットを手にできなかったという声も多く聞こえていたが、その声に応えて、「続・お～い、ヒロイシ！！～野音ツアー全国行脚編～」と銘打った追悼全国ツアーが発表された。９月１２、１３日の神奈川・ＫＴ　Ｚｅｐｐ　Ｙｏｋｏｈａｍａに始まり、福岡、名古屋、大阪、札幌、仙台、広島、新潟、東京の９都市１０会場２１公演を予定。日比谷野音でのライブは終了したが、全国のファンとともに追悼の意を込めたツアーとなる。